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詐欺師と俳優は似ている!?ディーン・フジオカ主演「結婚」日本外国特派員協会会見(2017.06.21)

直木賞作家・井上荒野の同名恋愛小説を、ディーン・フジオカを主演に迎えて実写化した「結婚」の記者会見が日本外国特派員協会で6月20日(火)に行われた。NHK連続テレビ小説「あさが来た」の演出でフジオカの魅力を引き出した西谷真一監督との3度目のタッグとなり、監督と共に登壇したフジオカは「この作品に出演しようと思ったのは、西谷監督の思い描く役に全力で応えたいと思ったからです。ポストプロダクション段階の映像を観たら、撮影当時に抱いていた作品の印象と違うものになっていて、驚きでもあり、とても満足しています」と自信をのぞかせ、終始、流暢な英語とユーモアを交えて会場を沸かせた。

日本のみならず、香港、台湾、インドネシア、アメリカと世界で活躍するディーン・フジオカが今回演じているのは、完璧なヴィジュアルと知性、そして大人の色気で数々の女性を虜にする結婚詐欺師・古海健児。そんな古海に翻弄される女性たちに、柊子、中村映里子、松本若菜、安藤玉恵が扮し、貫地谷しほり、古館寛治、萬田久子が脇を固めている。

西谷監督はフジオカを起用した理由として、「『あさが来た』の衣裳合わせでお会いし、体がしびれるくらい興奮してファンになりました。どんな役をやっても変わらない役者がいる中で、ディーンさんは役者としては当然かもしれませんが、どんな役にも成り切れる。今までやったことの無いような女性を虜にする役を演じてもらうことで、男性の僕でも感じる色気を世の中に発信したいと思いました」とベタ惚れの様子。

劇中では女性を前にピアノを即興で弾いて魅了するシーンもあり、自分で全て弾いていたのか質問されたフジオカは「Yes, I did!」と元気に答え、会場からは大きな拍手が。「すごく難しいシーンで、セリフをしゃべりながら、相手の演技を受けながら、というミュージカルのようなアプローチは初めてで、集中力が必要でした」と振り返った。

また、詐欺師という役に共感できたか聞かれると、「俳優という仕事は、求められた役を求められた場所とタイミングで演じるという意味で詐欺師に近いんじゃないかと思っていました。詐欺師は自分のエゴのために法律を破って人を傷付けるという違いはありますが、やっていることは似ていると監督とも話していました」とコメント。

今回、主題歌「Permanent Vacation」も手掛けているフジオカは、「映画は女性たちの視点で描かれていますが、最後に古海の独白のような、心の中にどんな流れがあったのかを表現したいと思いました。監督からも歌で物語を閉めて欲しいと言われたので、バトンタッチされたような気持ちで歌っています」と明かした。

タイトルでもある“結婚”とは何か?を問われた西谷監督は「僕自身にとっては癒しですね。それだけです!」とキッパリ。すると何やら2人でコソコソ話をはじめ、フジオカが「それも言った方がいいですよ!」と監督を促すと、「僕は何回か結婚しています。その結果が癒しです」と苦笑いし、会場は大爆笑。フジオカも「説得力があるでしょ!」と言って大笑いした。

公開情報 KADOKAWA配給「結婚」は2017年6月24日(土)公開
公式サイト:http://kekkon-movie.jp/

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