｢トイ・ストーリー｣シリーズなど数々の感動と胸躍る冒険の物語を誕生させてきたディズニー／ピクサー最新作｢カーズ／クロスロード｣のシリーズ6年ぶりとなる“新車”登場を記念し、ブライアン・フィー監督とアンドレア・ウォーレン プロデューサーが来日し、6月27日（火）に記者会見を行った。2人は“新車”として、天才レーサー“マックィーン”の前に立ちはだかる最強の新世代レーサー“ストーム”と、マックィーンの運命を左右するトレーナー“クルーズ”をお披露目し、それぞれの日本語吹替版を担当する藤森慎吾と松岡茉優が駆け付けた。

嵐のごとく現れた次世代レーサーたちとの激しいレースで大クラッシュしてしまったマックィーンが、再起を賭けてレースに挑む姿に、“ピクサーの最高傑作”、“大人が泣ける映画！”と米メディアも絶賛し、全米ランキング初登場1位のヒットスタートを切った。製作総指揮を務めるジョン・ラセターもヒットを受け、｢迫力ある車のレースシーンやリアルなドラマはより一層、作品に引き込ませます。何より子どもだけでなく大人も魅了したのは、マックィーンの選択に皆が共感できたからだと思う｣とコメントを寄せている。

新車のデザインについてフィー監督は｢ストームはマックィーンの方が年を取って見えるような、瞬時にどちらが速いかわかるような車体にしました。クルーズはマッスルカーなどを参考にしていますが、力強さや優美さを出そうと思いました｣と明かし、マックィーンに大きな試練を与えたことについては｢人生は常に変化していくもので、先が見えなくて恐ろしいこともありますが、そこから一歩踏み出すことが大切で、マックィーンも新しいタイヤを装着して進んでいくことで、良いことが待っているという部分を表現したかった｣とコメント。

また、大人が泣けるアニメーションを作り出す原点についてウォーレン プロデューサーは｢感動できる作品かどうかを測るモノサシは自分たち自身で、何度も何度も作品を観返して、自分たちの心に響くかどうかを問いかけています。作品のゴールは必ずしも涙することではないですが、観客の皆さんに何かしら感じて欲しいと思っているので、結果的に大人も泣ける作品になっているのだと思います｣と語り、監督も｢ピクサーで働く我々が大きな子どものようなものなので、自分たちにとって意味のある作品を作っているんです｣と付け加えた。

そして新車のお披露目ということで、ストーム役の藤森とクルーズ役の松岡が登場。2人ともディズニー／ピクサー作品の大ファンということで、｢明るくて、前向きなクルーズを演じられるよう、一生懸命頑張りました！参加できて光栄です！｣（松岡）、｢これまでの声優のお仕事は自分のキャラどおりの役だったんですが、今回は出来るだけチャラさを抑えてと言われて、難しくもあり、やりがいがありました。本編ではチャラさゼロなので、安心して下さい！｣（藤森）とコメント。

泣けるシーンについて聞かれた松岡は｢冒頭のマックィーンのクラッシュから心揺さぶられて泣きっぱなしだったのですが、どんな状況であってもメーターをはじめ、支えてくれるみんなの絆にグッときました。何年後かに観ても、光輝き続ける作品だと思うので、何度も劇場に足を運んでほしいです！｣と熱く語り、藤森も｢悩んでいるマックィーンに明るい光を照らすクルーズとの二人三脚の絆が素晴らしくて、久々にアニメーションを観て男泣きしました。2人が輝くためにはストームが必要だったのだろうと思うし、年を重ねれば重ねるほど、ジーンと来るものがあると思います｣とアピールした。