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C・ノーラン監督の大ファン、岩田剛典がサイン本贈られ感激!「ダンケルク」来日記者会見(2017.08.24)

「ダークナイト」シリーズのクリストファー・ノーラン監督が、初めて実話を基に史上最大の救出作戦とされる「ダイナモ作戦」を描いた「ダンケルク」の来日記者会見が8月24日(木)に行われた。ノーラン監督の大ファンという岩田剛典(EXILE/三代目 J Soul Brothers)も駆け付け、「実話に基づく話ということで、ノーランっぽくない感じかなと思って観たら、始まって5秒くらいで戦場に連れて行かれて、あたかも自分がそこに居るような、VR体験のような感じでした。ずっとチクタク、チクタク鳴っているのも印象的で、最後に・・・あっ!ネタバレになっちゃいますね」と一気に熱い想いを語り出し、監督を驚かせていた。

史実を基に描かれるのは、相手を打ち負かす「戦い」ではなく、生き残りをかけた「撤退」。第二次世界大戦時に英仏連合軍40万人の兵士が絶体絶命の地であるダンケルクから生きて帰れるか、というシンプルで普遍的なストーリーを、あたかも戦場に立っているかのような緊迫感と臨場感でスクリーンに映し出す。本作が映画デビューとなるフィオン・ホワイトヘッドの他、ノーラン作品の常連であるトム・ハーディー、キリアン・マーフィー、そしてマーク・ライランス、ケネス・ブラナー、ハリー・スタイルズらが出演している。

ノーラン監督は実話ということで、徹底的にリサーチを行ったそうで「作家のジョシュア・レヴィーンの協力も得て、帰還兵の証言を集め、既に90代になられる存命の方々にインタビューもさせてもらった。映画が完成するまでに亡くなってしまった方もいるが、その実体験は心揺さぶられるものがあり、お会い出来て光栄だった。彼らの物語を、架空の人物たちに語ってもらう手法にしようと思った」と明かした。

戦争映画として思い浮かぶのは残虐なシーンだったりもするが、「ダンケルクの話は他の戦争の話とは性質が違う」と語るノーラン監督は、「これは撤退作戦の話であって、語り口としてはサスペンス・スリラーを目指した。だから血を見せたりはしないし、目をそむけたくなるようなホラーとしての戦争映画ではなく、目が釘付けになってしまうような緊張感を演出した。ジリジリと迫り来る敵の存在と時間との駆け引きをサスペンスフルに描いている」と自信をのぞかせた。

多大な影響を受けてきたというスティーヴン・スピルバーグからは「プライベート・ライアン」の35ミリフィルムを借りて参考にしたということで、「今観ても名作であり、ショッキングな作品。スピルバーグが成し遂げた緊張感は、私の作品とは異質で、競うことができないと感じた。水上での撮影についてもアドバイスしてもらったんだ」と明かし、「戦う」のではなく「逃げる」ということを題材にしたことについては、「英国人であれば語り継がれる物語であり、皆で力を合わせれば成し得ることがあるという部分は、どんな文化圏、地域の人にも共感してもらえる物語になると思った」と語った。

ここで、ゲストとして岩田剛典が登場し、「戦争映画でありながら、ものすごいエンタメ作品。ドキドキ、ハラハラするし、人物一人、一人の物語としても共感できました」と興奮気味に語り、ノーラン監督も「実際に18歳から20歳くらいまでの若い兵士たちが戦っていたので、その年齢に見合った若い俳優をキャスティングして、戦争の現実を見せることで、若い観客にも同世代が体験したことを感じ取ってもらえるのではないかと思ったんだ」とコメント。

岩田はノーラン監督の大ファンということもあり、「この人の頭の中はどうなっているのだろう?と思ってしまう。才能がうらやましい!」と尊敬の眼差しを向け、照れながら「ありがとう」と応えたノーラン監督は「監督のやるべきことは、才能のある人々を集めて、その意見を束ねて、一貫性を持たせること。映画作りには色んな段階があって、エネルギッシュに始まる撮影から段々みんなが疲れ果て(笑)、フッテージをどう繋ぐか四苦八苦する編集も楽しいし、僕が一番好きなのは音のミキシングなんだ」と制作過程の全てにおいて楽しんでいることを明かした。

最後にノーラン監督から「ダンケルク」の完全脚本オリジナル英語本(サイン入り!)をサプライズでプレゼントされた岩田は「めちゃくちゃ嬉しいです!」と目を輝かせた。

公開情報 ワーナー・ブラザース映画配給「ダンケルク」は2017年9月9日(土)から丸の内ピカデリー、新宿ピカデリー他全国公開
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/dunkirk/

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