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ロン・ハワード監督が黒澤明監督からのアドバイスに感謝!「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」来日記者会見(2018.06.11)

「スター・ウォーズ」シリーズで屈指の人気を誇るハン・ソロが、いかにして生涯の相棒チューバッカと出会い、愛すべき悪党となったのかを描き出す「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の来日記者会見が6月11日(月)に行われた。ハリソン・フォードから大役を引き継ぎ、若き日のハン・ソロを演じたオールデン・エアエンライク、相棒のチューバッカ(なんと190歳!)、そしてロン・ハワード監督が登壇し、「スター・ウォーズ」シリーズの大ファンであり、今回“吹替版カメオ声優”を務める市川海老蔵も駆け付け、オールデンに自身の隈取りをプレゼントした。

フィル・ロードとクリス・ミラー監督コンビの途中降板により、メガホンを引き継いだハワード監督は「若きハン・ソロがいくつもの試練を乗り越え、いかにして誰もが知る、あの“ハン・ソロ”として形成されていったのかを描くのは、挑戦でもあったが、ワクワクした。脚本もユーモアがあり、サスペンスも感動もあるアクション・アドベンチャーとして素晴らしい物語が描かれていたし、オールデンが見事にハン・ソロを演じてくれるだろうと確信していた。作品に関わる全ての人が、情熱を持って、自身の力を出し切って作品に取り組む姿に感動したし、この年齢になっても監督として学ぶことが多く、成長できたと感じられるのは嬉しいこと」とコメント。

監督からも絶大な信頼を寄せられ、3000人のオーディションの中から大役を勝ち取ったオールデンは「ハン・ソロを演じられて本当に楽しかった。彼は理想主義者で夢見る男だが、その後の物語と一貫性のあるキャラクターとして、リアルに演じるようバランスを取った。プレッシャーは大きかったが、観客にとにかく楽しんで欲しいという想いは、役者として過ごしてきたこの14〜15年変わらないし、とにかく役に集中して責任を持って最善を尽くすようにした。ハリソン・フォードも応援してくれて、演じる上で必要なことは全て教えてくれたけど、内容については“口外するな”と言われているので、ここでは話せないな」と茶目っ気たっぷりに明かした。

また、オールデンはチューバッカとも息の合ったところを見せ、取材陣には理解不能なウーキー語を見事に訳し、「日本は大好きな国。カメラのフラッシュが凄いけど大丈夫?って言っています。作品の見どころは、僕(オールデン)との仕事っぷりだそうです」と訳してみせた。また、初来日の感想については「今まで食べたことのないような美味しい食事をいただいてるよ。お寺とかも散策してみたい」と明かし、ハワード監督は東京ドームでの野球観戦を楽しんだそうで、「東京ドームに行ってみたら?京都もお薦めだよ」と提案していた。

「スター・ウォーズ」シリーズが黒澤明から大きな影響を受けていることは有名な話だが、ハワード監督は「ウィロー」(88年)の来日プロモーションの際に、ジョージ・ルーカス監督と共に敬愛する黒澤監督と食事をしたそうで、「作品のリズムを大切にすること、天候も味方につけて物語の一部とすること、シーンの移行が大きな力を持つことなど、アドバイスをいくつもいただいたが、中でも一番大切にしているのは『自分(監督)とあと2人、キーとなる人とトライアングルで作品を作るのがいい』という言葉。今回もスケジュールとの戦いだったが、脚本チーム、プロデューサーチームと自分のトライアングルで問題に立ち向かうことができ、あの言葉には本当に感謝しています」と明かした。

ここで市川海老蔵が登場。シスの暗黒卿“ダース・モール”は歌舞伎の隈取りをモチーフにしているとされており、2016年9月に南座で公演した「壽三升景清」で演じた悪七兵衛景清の隈取りをオールデンに手渡した海老蔵は、「父が『スター・ウォーズ』が大好きだったので、少しの出演ではありますが、参加出来て光栄ですし、父にも伝えたい」とコメント。また、「観ているだけで楽しいですし、市川家の十八番にも勧善懲悪がありますが、善と悪の構成にも惹きつけられます」と明かした。さらに「初めて父が映画館に連れて行ってくれたのも『スター・ウォーズ』だったので、僕も子どもたちを連れて、同じく新宿辺りの映画館に行こうかと思っています」と娘の麗禾ちゃん、息子の勸玄くんもシリーズのファンであることを明かした。

公開情報 ウォルト・ディズニー・ジャパン配給「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」は2018年6月29日(金)から全国公開
公式サイト:https://starwars.disney.co.jp/movie/hansolo.html

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