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アンバサダーの松岡茉優が今年は盛り上げる!「第31回東京国際映画祭」ラインナップ発表会(2018.09.25)

10月25日(木)から11月3日(土・祝)まで開催される「第31回東京国際映画祭」のラインナップ発表会が9月25日(月)に行われた。コンペティション部門15作品をはじめ全上映作品が発表され、オープニング作品はブラッドリー・クーパー初監督、レディ・ガガ主演「アリー/スター誕生」、今年初となるGALAスクリーニング作品は東野圭吾作家デビュー30周年記念作品を堤幸彦監督が映画化した「人魚の眠る家」、クロージング作品は3DCGアニメーションとして公開された「GODZILLA」3部作の最終章「GODZILLA 星を喰う者」に決定した。

久松猛朗フェスティバル・ディレクターは「昨年掲げたビジョン『映画を観る喜びの共有』『映画人たちの交流の促進』『映画の未来の開拓』を今年はより強化していきます。映画祭中盤のハイライトとなるGALAスクリーニング作品『人魚の眠る家』は、堤監督渾身の演出と篠原涼子さんの鬼気迫る演技が素晴らしく、特別な作品として上映いたします。また昨年大好評だった『ミッドナイト・フィルム・フェス!』や、トリビュート企画ではコメディ特集を行い、『お熱いのがお好き』の日本初となる4Kレストア版は必見です。これまで以上に多彩で賑やかな映画祭となり、充実したラインナップであると自負しておりますので、ご期待いただければと思います」と挨拶した。

続いて主演作「勝手にふるえてろ」が昨年のコンペティション部門に出品され、本年度の映画祭アンバサダーにも就任した松岡茉優が登壇し、「映画祭に華を添えられるよう、若手の力を示せるよう頑張りたいと思います!昨年は、新設された東京ジェムストーン賞に選んでいただき、その賞がさらに華やいだものになるよう頑張ろうと、1年邁進してきました。1年後にアンバサダーというのは良いタイミングだと自信が持てます!」と笑顔で挨拶。今年はカンヌでパルムドールを受賞した「万引き家族」の上映もJAPAN NOW部門で行われるが、「私の初めての国際映画祭は東京国際映画祭です!アットホームさや熱量はカンヌにも負けていないと思います」と言って会場を盛り上げた。

コンペティション部門の矢田部吉彦プログラミング・ディレクターは今年の特徴として「例年以上に作家性、監督の個性を重視しました。16作品中12作品が40代、50代の実績も実力もあって、伸び代もある監督です。彼らが激動の世界で個人をどう位置付けるか、世界と個人の距離をどう計るかという主題を共通して描いています」とコメント。なお、コンペティション16作品を審査する審査委員長にはブリランテ・メンドーサ氏(監督)、審査委員にはブライアン・バーク氏(プロデューサー)、タラネ・アリドゥスティ氏(女優)、スタンリー・クワン氏(監督/プロデューサー)、南果歩氏(女優)が決定した。

コンペティション部門の邦画2作品から阪本順治監督、今泉力哉監督、岸井ゆきのも登壇し、「半世界」の阪本監督は「いつか映画化したいと思っていた同級生の話と炭焼き職人の話を映画にしました。主演の稲垣吾郎君は土の匂いがする役をやったら面白そうだと思いオファーさせていただきました」と明かした。一方、「愛がなんだ」の今泉監督は「いつも東京国際映画祭で作品をお披露目させていただき、成長させてもらってきたので、やっとコンペティションに辿り着いた感じです。でもゴールではないので、どう観ていただけるのか楽しみ」と語り、主演の岸井も「これまでは日本映画スプラッシュで出演作品が上映されてきましたが、今回は世界の方々の作品と並んで上映されるので、とても嬉しいです」と喜びを語った。

さらに、今年のアニメーション特集は、アヌシー国際アニメーション映画祭でグランプリを受賞した「夜明け告げるルーのうた」や、ベストセラー恋愛小説を映画化した「夜は短し歩けよ乙女」等を手掛けてきた湯浅政明監督特集に決定。湯浅監督は「去年は原恵一さんで、これまでもすごい方々が特集されていて、ちょっと僕は格が違うから間違いなんじゃないか?と思いました(笑)。でも初期の作品など『もっと作品を観て欲しい』と一番思っているのは僕なので、すごく嬉しいです」とコメントした。

開催情報 2018年10月25日(木)〜11月3日(土・祝)、六本木ヒルズ、EXシアター六本木、東京ミッドタウン日比谷、日比谷ステップ広場で開催
公式サイト:http://www.tiff-jp.net

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