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格闘技ファンも必見の演技合戦!野村萬斎主演「七つの会議」完成報告会見(2019.01.16)

「オレたちバブル入行組」などの半沢直樹シリーズをはじめベストセラー小説を生み続ける池井戸潤の作品の中でも“傑作”との呼び声が高いクライムノベルを福澤克雄監督が映画化した「七つの会議」の完成報告会見が1月16日(水)に行われた。主演の野村萬斎をはじめ、香川照之、及川光博、音尾琢真、藤森慎吾、朝倉あき、吉田羊、世良公則、鹿賀丈史、北大路欣也ら豪華出演陣が登壇。どこの会社にも一人はいるような“ぐうたら社員”の通称「居眠りハッカク」を演じた野村は「私もぐうたらなので役には入りやすかったです!」と笑い、共演者たちと息の合った掛け合いを見せた。

「結果がすべて」そんな考え方が今なお続く都内の中堅メーカー・東京建電で起こったパワハラ騒動を発端に、そこに隠されたある謎が、会社員たちの人生、そして会社の存在をも揺るがしていく企業犯罪エンターテインメント。主題歌にはボブ・ディランのバラード「メイク・ユー・フィール・マイ・ラヴ」が起用されている。「陸王」「下町ロケット」などTBS日曜劇場でも数多くの池井戸作品を手掛けてきた福澤監督は「映画は初でしたが、ここにいるキャストの力を借りて、面白く、手応えのある作品が出来たと思っています。一人でも多くの方に観ていただきたいです」とコメント。

結果第一主義のモーレツ営業部長・北川を演じた香川は「慣れ親しんだ福澤組ではありましたが、映画ということで新鮮に楽しむことができました!」と挨拶。野村から「香川さんの『売って、売って、売りまくれ!』の会議から撮影が始まったんですが、身を切って演じる手本を見せていただきました」と言われると、「あれは北川が喋り続けるシーンで、ミッチーが怯え、萬斎さんがひたすら居眠りするんですが、萬斎さんは常に姿勢がいい方なので、あの居眠りの姿勢が一番きつかったんじゃないですか?私はとにかくテンポよく喋って、5ページある台本を3ページぐらいに縮めましたよ!」と自慢げに明かした。

そんな香川演じる北川に怯える平凡な男・原島を演じた及川は「喋ろうとすると遮られ、心くじけそうになりました。喰い気味どころではなく、食べられちゃった感じです」としょんぼり。しかし社内環境改善をはかる部下を演じた朝倉とは凸凹コンビを見せており、「あきちゃんは素晴らしい“相棒”でした。緊迫感あるシーンの連続の中で、2人で相談しつつ、ほっこり微笑ましい、風通しのいいシーンになればと思いました」と明かし、朝倉も「緊張しっぱなしだったんですが、及川さんが導いて下さって、コミカルな表情も、ほとんど及川さんがきっかけとなって出てきたんです」と感謝。

東京建電の親会社の代表取締役社長・徳山として存在感を放つ北大路は「最後の最後の御前会議に私は登場するんですが、噴火寸前の火山の噴火口で演じているような緊張感でした。この山がいずれ大爆発するとすれば、それは2月1日(公開日)だと思い、期待しております。あの広い会議室で一段上から見下ろし、『この空気を自分のものにしろ!』と監督から言われているようで、あそこにいるだけで精一杯でした」と語ると、野村をはじめ共演陣は「いや、いや、いや、いや」と首を振りながら口を揃え、会場は笑いに包まれた。

最後に野村は「池井戸先生も『小説とは別ものだ!』とおっしゃっており、たぶんこれは褒め言葉だと思います。皆で大きな船に乗って作っているような楽しさが満ち溢れた映像で、私もストーリーを知っているのに手に汗握り、観終わって幸せのため息をつきました。一生懸命生きるサラリーマンの姿が活写されてますし、そんな人たちを支える人たちにもご覧いただきたいです」と熱くコメント。さらに「理屈はともかく役者の演技合戦を、格闘技ファンなら絶対ご満足いただけるはず。ですよね?」と香川をチラリとし、格闘技好きの香川も「代表して申し上げます!満足いたしました!」と太鼓判を押した。

公開情報 東宝配給「七つの会議」2019年2月1日(金)全国東宝系で公開
公式サイト:http://nanakai-movie.jp/

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