ニュース

佐野勇斗主演!MONGOL800の名曲をモチーフにした「小さな恋のうた」完成報告会見(2019.03.14)

沖縄を拠点に音楽活動するMONGOL800が2001年に発表した代表曲にインスパイアされた映画「小さな恋のうた」の完成報告会見が3月13日(水)に新宿バルト9で行われた。この日はスニークプレビューも行われ、これまで発表されていなかったキャストや全容が明らかとなり、主演の佐野勇斗をはじめ、キャストの森永悠希、山田杏奈、眞栄田郷敦、鈴木仁、トミコクレア、世良公則、そして「雪の華」もヒットに導いたばかりの橋本光二郎監督が登壇すると、映画を観終わったばかりの興奮冷めやらぬ観客のボルテージが一気に上がった。

沖縄の小さな町で、ある高校生バンドが熱い人気を集めていた。自作の歌を歌いこなし、観る者を熱狂させるその実力で、東京のレーベルからスカウトを受け、プロデビューが決まる。そんな矢先、招かれざる事故によってバンドは行く先を見失ってしまう。止まった時計の針を前に進めたのは、一曲のデモテープと米軍基地に住む一人の少女だった。“モンパチ”の「小さな恋のうた」は平成で最も歌われたカラオケランキングの男性アーティストによる楽曲1位に輝き、数々のアーティストがカバーしており、劇中では「DON’T WORRY BE HAPPY」や「あなたに」「SAYONARA DOLL」といったナンバーも披露されている。

クランクイン前の半年間に亘りバンド練習を行っていたそうで、佐野は「実際に楽器を弾きながら歌うのは挑戦でしたし、あの半年があったからメンバーの絆も深まったし、バンド感をより出せたと思います。大好きなMONGOL800さんに失礼のないよう、精一杯頑張りました」と語り、「カノジョは嘘を愛しすぎてる」でもドラム演奏を披露していた森永は「経験があるからこそ、出来ていて当たり前というプレッシャーが凄いありました(笑)。みんながスポンジみたいに日々上達していくので、『おじさんも頑張らないと』という気持ちでした」と何故かすっかり“おじさん”目線。

紅一点としてバンドに参加し、ギターを担当した山田は「森永さんがいつも引っ張ってくれていて、振り向いて目が合う瞬間が楽しかったです。エレキを触るのも初めてだったんですが、眞栄田さんのギターが1日で上達していて、『やばいぞ!』と焦りました」と明かし、眞栄田は「そう言っていただけて嬉しいです。お芝居もギターも初めてだったので、先輩方に囲まれる中、ギターはみんなスタートラインということで、そこだけは負けたくないと思いました。時間がある時は常にギターを触っていました」と努力を重ねた様子。

また、ベースを担当した鈴木は「音楽は未経験で苦手意識があったので、学校のリコーダーすらも吹かずにさぼっているようなタイプでした(笑)。個人練習では出遅れている感じだったんですが、バンド練習でみんなと合わせるようになってから上達できた感じです」と明かし、バンドメンバーの運命を動かすアメリカ人の少女を演じたクレアは初々しい日本語で「とっても楽しかった。初めてみんなの音楽を聴いて、みんな幸せな顔をしていて、私も嬉しかった!」と笑顔でコメント。

バンドを見守る練習スタジオ兼ライブハウスのオーナーを演じた世良は「楽しいと思える音楽があることが、こういう作品では何より重要。彼らの中で生まれ、育まれた楽曲が、聴く人を感動させるし、映画も育てていく。そんな風に思える良いバンドでした。彼らの成長を監督も丁寧に描いていて、モンパチのメンバーも『彼らに(曲を)やろうか!』と思えるくらいなんじゃないかと、大おじさんは思います」と、森永より更に“おじさん”を意識し、会場は笑いに包まれた。

世良のコメントを受けて橋本監督は「映画の中で『友達同士じゃねえんだよ!オレたちバンドなんだ!』という大切なセリフがあって、それぞれの役作りに繋がっていったのではないかと思います。バンドや音楽ものの作品を撮るのは、僕よりもっと上手い人がいると思うんですが、走り回って叫んだり、ぶつかりあったりする姿や、必死になって楽器を弾いたり、歌ったりしている姿を捉えたいと思いました。歌も演奏も成長していく姿が見られて、おじさんも嬉しいです」と目を細めた。

公開情報 東映配給「小さな恋のうた」2019年5月24日(金)全国公開
公式サイト:http://www.chiikoi.com/

バックナンバー

ページのトップへ