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葵わかなが主人公ヴィクトリア役に!「キャッツ」日本語吹替版制作発表会見(2019.11.18)

1981年のロンドン初演以来、世界中で愛され続けるミュージカルの金字塔を豪華キャストで映画化する「キャッツ」の日本語吹替版制作発表会が11月18日(月)に行われ、主人公ヴィクトリア役の葵わかなをはじめ、山崎育三郎、高橋あず美、秋山竜次(ロバート)、森崎ウィン、大貫勇輔、大竹しのぶがキャストとして発表され、吹替版音楽プロデュースを担当する蔦谷好位置も登壇し、本国版ではジェニファー・ハドソン扮するグリザベラが歌う名曲「メモリー」を高橋が蔦谷のピアノ演奏と共に熱唱した。

全世界累計観客動員数8100万人、日本公演通算1万回を記録する「キャッツ」を、「レ・ミゼラブル」のトム・フーパー監督が、製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグ、作曲のアンドリュー・ロイド=ウェバーと共に映画化。英国ロイヤルバレエ団のプリンシパルであり、本作が映画初出演となるフランチェスカ・ヘイワードをはじめ、ジェームズ・コーデン、イアン・マッケランらが集結し、テイラー・スウィフトが本作のためにアンドリュー・ロイド=ウェバーと新曲を手掛けたことでも話題を呼んでいる。

吹替版の制作が許されたのは日本とドイツの2ヵ国のみ!本国の制作チーム監修の下、歌唱力・表現力をチェックされ、厳しいテストを勝ち抜いた葵は、吹替初挑戦となり、「ヴィクトリアは『キャッツ』の世界に皆さんを誘うキャラクターなので、精一杯演じます。昨日、『ビューティフル・ゴースト』の歌収録をしました。『メモリー』のような湧き上がる情熱といった感じではないのですが、美しい楽曲です。ネコも大好きなので、役を通してネコに近づけた感じがして嬉しいです」と笑顔で明かした。

猫たちのリーダーであるマンカストラップ役の山崎は「トム・フーパー監督の『レ・ミゼラブル』の大ファンなので、今回『キャッツ』に関われて本当に嬉しいです」とし、マジックが得意で気弱なミストフェリーズ役の森崎は「僕自身はマジックは出来ないんですが、声を通して魔法の世界に皆さんをお連れしたいです」と明かし、鉄道をこよなく愛するスキンブルシャンクス役の大貫は「俳優の世界に初めて入った時の作品が山崎育三郎さんとの舞台で、今回は声のお仕事で一緒に演じられることを嬉しく思っています」とコメント。

猫たちの偉大な長老であるオールドデュトロノミー役の大竹は「こんなステキな作品に関われる喜びと同時に、『これ吹替で観たいかな?』と思って」と笑いながら爆弾発言し、会場も大爆笑。「尊敬するジュディ・デンチと同じ役で、蜷川(幸雄)さんにも『未来のジュディ・デンチになれ!』と言われていたので、声だけでも演じられる喜びを感じつつ、明日から頑張ります。どうぞ吹替版をよろしくお願いします!」と挨拶。

太っちょでお金持ちのバストファージョーンズ役の秋山は、役柄さながらの恰好で登場し、「ネコを演じるので、ライフスタイルも合わせなければと思い、魚を食べるようにしています。今朝もキャットフードを食べて、お偉いさんの足下にもすり寄ったり、ゴロゴロ言ってみたり、今もネコ語で喋りたいくらいです」と冗談めかし、隣に座る森崎へのアドバイスとして「食べ物は(ネコに)寄せた方がいいよ」と話しかけ、「昨日、寿司を食べました」と森崎も答えると、「小魚がいい。(喉も)ゴロゴロ鳴らしといた方がいい」と真面目に忠告。

音楽プロデュースを担当する蔦谷は「原作となるT・S・エリオットの詩の韻の踏み方が美しくて、翻訳が一番大変です。クリアしなければならないポイントは沢山ありますが、めちゃくちゃ素晴らしくて、泣けるものになっています!」と自信を覗かせた。また、ミュージカル俳優として活躍する山崎も驚きの収録方法だそうで、「マイクを頭の上に仕込んで、体を動かしながら声を出すという斬新な方法なんです。役柄と同じように動きながら歌うので、大画面を通してどう伝わるかが楽しみです」と明かした。

また、「メモリー」を迫力ある歌声で披露した高橋は、NYのアポロシアターで開催中の「アマチュアナイト」を勝ち進んでいる逸材。今回、同じ役を演じるジェニファー・ハドソンは「自分の歌を成長させてくれた存在。彼女みたいに魂を込めて歌いたい、この人みたいになりたいと思いました」と語り、「皆さんの心に響く歌を歌いたいと思っているので、家族全員で映画を観にいらして、素敵な時間を過ごしてください」とアピールした。

公開情報 東宝東和配給「キャッツ」は2020年1月24日全国公開
公式サイト:https://cats-movie.jp/

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