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北村匠海、芳根京子が支え合った2日間戦争!?「ぼくらの7日間戦争」完成報告会見(2019.11.20)

1985年から“ぼくら”シリーズとして出版が続き、累計発行部数2000万部を超える宗田理の原作小説をアニメーション映画化した「ぼくらの7日間戦争」の完成報告会見が11月20日(水)に行われ、声優を務める北村匠海、芳根京子、鈴原達央と村野佑太監督が登壇した。この日は物語が展開される廃工場風のスタジオで会見が行われ、映画にも登場するタイの灯篭・コムローイが灯されるなか北村は「ワクワクしますね。彼らもこんな気持ちだったのかなと不思議な感じがします」と語り、芳根も「アニメの世界観に飛び込めた感じがして嬉しいです」と笑顔を見せた。

2020年の北海道を舞台に、いつも1人で本ばかり読んでいる鈴原守は、片思いの幼馴染・千代野綾が誕生日を前に父親の都合で東京へ引っ越すことを知り、仲間と共に古い石炭工場を秘密基地に7日間のバースデーキャンプを始める。宮沢りえの映画デビュー作としても知られる“七日間戦争”だが、宮沢が当時の役柄である“中山ひとみ”として特別出演することも発表されており、実写版の主題歌「SEVEN DAYS WAR」(TM NETWORK)もアレンジされ、重要な場面で使われている。

村野監督は「前作へのリスペクトと、いちファンという立場でも『SEVEN DAYS WAR』は欠かせないと思い、いろいろな所へお願いにあがり、実現して嬉しいです」と明かし、北村も「(実写版公開の)88年はまだ生まれていませんが、その時代の素晴らしい音楽や物語が形を変えて語り継がれていくんだなと。素敵な仕事だと思います」と誇らしげ。芳根は「今回はSNSも出てきて、今の時代の物語にはなっていますが、前作から一筋の線で繋がっているようで、次に出てくる“7日間戦争”にも期待しています」と思いを馳せた。

声優として活躍する鈴木は「小学生の時に実写版を観て、熱心なファンという訳ではありませんが、アレンジされた曲が流れてきた時にはポロリと涙がこぼれて、何か感じるものがあったんだなと、昔の自分と挨拶したような感覚でした」とコメント。村野監督は「北村さんの声は守としてストンと染み入ってくるようで、この声で出来る幸せを感じましたし、芳根さんに関しては『女優って凄い!』と思いました。テストの時からあんなに感情を込めてやって下さる方は初めてで、ブースの皆が魅了されて、虜になりました」とメロメロ。

声優としての仕事は「HELLO WORLD」に続き2度目となる北村は「監督と最初お会いした時に『守の声を聞いているようだ』と言って下さり、それが心の支えになりました。プロの声優さんたちに教えてもらいながら、芳根さんとは一緒に立ち向かうしかない!という気持ちで挑みました」と明かすと、鈴木から「意外と自由にやってたじゃない!」と突っ込まれ、「頑張ろう!という気持ちだったんです。鈴木さんには何から何まで教えていただいて、『声優さんってすげえな!』と本当に思いました」と尊敬の眼差し。

芳根も「ちょっと悩んだりすると、声優の皆さんがすぐにフォローして下さって、本当に救われました。2日間の収録でしたが、私にとっては『2日間戦争だ!』という感じでした」と明かし、それを聞いた鈴木は「音響さんからは、(主演の)2人からいつものような芝居を引き出すパイプ役になって欲しいと言われて、ブースの中でしかわからない空気感みたいなものを大切にしました。本当に朝から夜まで“2日間戦争”って感じでしたが、空き時間には食べ物の話ばかりしていました(笑)」と集中しながらも和やかに収録が進んだ様子。

最後に芳根は「歴史があり、沢山の方に愛されている7日間戦争に携われて本当に嬉しいです。実写版を知っている方も、今回初めての方も、楽しんでいただける作品になっているので楽しみにしていて下さい」とし、北村は「小学校の時に原作と出会って、先生や親に対するモヤモヤみたいなのを代弁してくれていると感じました。小学生だった僕に勇気を与えてくれたように、今の学生や10代の皆さんにも勇気を届けられたらと思いますし、語り継いでいってもらえたらと思います」と締めくくった。

公開情報 ギャガ/KADOKAWA配給「ぼくらの7日間戦争」は2019年12月13日(金)全国公開
公式サイト:http://7dayswar.jp/

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