ニュース

松坂桃李が中学の先輩だったあややの輝きに・・・!「あの頃。」完成報告会(2021.01.19)

“ハロプロ”こと“ハロー・プロジェクト!”に魅せられた仲間たちの笑いと涙の青春を、「愛がなんだ」等の今泉力哉監督が描き出す「あの頃。」の完成報告会が1月18日(月)に行われ、主演の松坂桃李をはじめ、仲野太賀、山中崇、若葉竜也、芹澤興人、コカドケンタロウ、今泉監督が登壇した。「恋愛研究会。」というバンドを結成し、トークイベントや啓蒙活動という名目で“モーニング娘。”の曲を熱唱する強烈なキャラクターたちを演じた6人は、劇中同様に息の合った掛け合いを見せた。

原作は、“神聖かまってちゃん”の元マネージャー・劔樹人による“ハロー・プロジェクト!”への熱い愛と、大切な仲間たちとの出会いと別れを描いた自伝的青春コミックエッセイ「あの頃。男子かしまし物語」(イースト・プレス刊)。原作者の劔は映画化にあたり、私物のグッズや衣装を提供し、かつての仲間と時代考証も積極的に行っている。

松浦亜弥のMVをきっかけに、“ハロプロ”に青春を捧げるアイドルオタクの劔を演じた松坂は「最初にマネージャーさんから『松浦亜弥さんのファンの役です。どうですか?』と言われ、これはやるしかないな!というのも松浦さんは中学の先輩で、ちょうど『Yeah!めっちゃホリディ』とかを歌っていた頃で、遠目から見ていたんです」と驚きの告白。

「松浦さんが歩いた後にはキラキラしたものが残り香のように残っていて、スターってこういう輝き方をするんだなと。中1の時にサインをもらいに行ったんですが、やんわりと断られちゃいましたねー」と苦笑いしつつ当時を懐かしみ、「この映画も松浦さんに是非観てもらいたい?」と問われると、すかさず「そうですねー!」と応えた。

また、松坂は今泉監督の独特な演出方法にも触れ、「本番前にコソコソって耳打ちするので、相手役の人はわからないからドキドキするし、お芝居の鮮度が上がって楽しかった」とし、仲野も「爆弾を投下された方はやらなきゃいけないし、『ふっ!』って顔になった所で止められて・・・」と明かすと、監督は「この現場でもやってましたっけ?」ととぼけた様子。

そして登壇者それぞれが“推し”を発表することになると、松坂は「SLAM DUNK」を挙げ、「映画化もされると聞いて激震が走りましたね。この漫画をきっかけに僕もバスケを始めたので」と語ると、監督が「声優で関わろうとしてる?」と聞き、「僕が入るなんてありえないです!でも関われるならオリジナルのモブ役でもいい!」と興奮。

仲野は「車」、山中は「ネパールカレー」、若葉は「白山眼鏡店」、芹澤は「上原隆さん(エッセイスト)」、コカドは「ベランピング」、今泉監督は「石川佳純さん(卓球選手)」とフリップを掲げた。“推し”と言うからには、女性を挙げるものと思っていた監督は「はめられました(笑)。ただ、石川さんはずっと好きで、ジブリ顔なんですよね。先日も5年ぶりに優勝して嬉しい」と笑顔。

最後に仲野は「『あの頃。』を懐かしんで、ただノスタルジーに浸るだけではなく、『あの頃。』を経て今を大切にするような、観て下さる方々が今という時間を大切だと思ってもらえたら嬉しい」と語り、松坂も「太賀が言ってくれたとおり、すごく心の栄養になるというか、『あの頃。』の甘酸っぱい青春群像を観るだけでも、心の中に優しい風がとおると思うので、是非、観ていただけたら幸いです」と締めくくった。

これで報告会は終了かと思われたが、突然コカドが「ちょっといいですか?芹澤さん、あなた自分で言いなさいよ!スーツの中からチラチラ見えてるんですよ!」と促すと、芹澤がおもむろにジャケットの内側を開いた。するとそこにはハロプロメンバーの写真が吊る下げられており、一同爆笑。「恥ずかしくてやらないって何よ!」とコカドに再びツッコミを入れられ、照れ笑いを浮かべる芹澤だった。

公開情報 ファントム・フィルム配給「あの頃。」は2021年2月19日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国公開
公式サイト:https://phantom-film.com/anokoro/

バックナンバー

ページのトップへ