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「仮面ライダー生誕50周年企画」発表会見で、庵野秀明監督による「シン・仮面ライダー」の製作が明らかに(2021.04.05)

「仮面ライダー生誕50周年企画」発表会見が4月3日(土)に行われ、東映の手塚治代表取締役社長、白倉伸一郎取締役テレビ第二営業部部長らが登壇し、漫画「風都探偵」のアニメ化、白石和彌監督による「仮面ライダー BLACK SUN」リブート決定、そして庵野秀明監督による「シン・仮面ライダー」の製作決定が発表された。手塚社長は「50年の間に32のTVシリーズを重ね、映画、ビデオ、配信でも展開してきた仮面ライダーを、今楽しんでいる人、かつて楽しんでいた人、まだ見たことがない人、全人類に等しく楽しんでいただきたい」と挨拶した。

現在、テレビ朝日系で放送中の「仮面ライダーセイバー」をはじめ、世界中で愛され続けている「仮面ライダー」。1971年4月3日の放送開始から数えて生誕50周年を迎える2021年4月3日19時半に向け、公式サイトでは3月28日から3つのカウントダウンがスタートしていたが、遂にその全貌が明らかとなった。第1弾企画として、仮面ライダー史上初のシリーズアニメ化作品となる「風都探偵」は、桐山漣と菅田将暉が主演した「仮面ライダーW」の正統な続編であり、2022年夏に配信が開始される予定。

塚田英明テレビ企画制作部長は「映像から漫画にした時に発見や進化があり、アニメという次の形態にすることで、更に新しい発見や進化を実現させたいと思っています。仮面ライダー作品を作りたくてウズウズしているクリエイターと共に、特撮、漫画、アニメ、それぞれのファンに楽しんでいただけるものを目指します」とコメント。

第2弾企画となる「仮面ライダー BLACK SUN」は、歴代シリーズの中でも原作への原点回帰をコンセプトとし、過酷な運命を背負った主人公の悲哀に満ちたストーリーが魅力的な人気作を、白石和彌監督が再構築。白石監督は「とんでもないプロジェクトに身震いしています。仮面ライダー50年の歴史の重さに押しつぶされないように才能の全てを注ぎ込みます」とコメントを寄せており、2022年春のスタートを予定している。

コンテンツ事業部門担当の吉村文雄取締役は「BLACKは、後の作品の方向性を決定づけた作品であり、石ノ森章太郎さんが参加した最後の作品。親友同士が戦うことになる悲しみや苦しみといった人間ドラマを、どういう監督に甦らせていただこうか考えた時に、白石監督はどうか?となった。BLACK SUNとしてどのように生まれ変わるか、私自身も興味がある」と明かした。

そして第3弾企画として、大々的に発表された庵野秀明監督作「シン・仮面ライダー」(2023年3月公開予定)の製作について白倉取締役は「全人類に向かって放つ作品」と力を込め、内容についてはシークレットとしながらも、「必ずや愛に満ちた、初めて観る方でも楽しめるエンターテインメント作品になると信じています。庵野監督を含め、初代から恩恵を受けてきた我々が、次の世代に『どうバトンを渡していくか?』が50周年の節目に与えられた使命。今後とも仮面ライダーシリーズを宜しくお願いします」と述べた。

また、脚本も手掛ける庵野監督からのメッセージも寄せられ、「50年前にテレビ番組から受けた多大な恩恵を、50年後に映画作品という形で少しでも恩返しをしたいという想いから本企画を始めました。子供の頃から続いている大人の夢を叶える作品を、大人になっても心に遺る子供の夢を描く作品を、石ノ森章太郎先生と東映生田スタジオが描いていたエポックメイキングな仮面の世界を現代に置き換えた作品を、そして、オリジナル映像を知らなくても楽しめるエンターテインメント作品を目指し、頑張ります」と意気込んでいる。

公開情報 公式サイト:https://www.kamen-rider-official.com/

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