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「十分にボンド役やり切った!」ダニエル・クレイグら「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のバーチャルイベントに登場(2021.09.28)

前作「007/スペクター」から6年の時を経て遂に公開されるシリーズ25作目「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」のバーチャルイベントが9月27日(月)に行われ、ロンドンからスペシャルゲストとして、主演のダニエル・クレイグをはじめ、ラミ・マレック、レア・セドゥ、キャリー・ジョージ・フクナガ監督が参加し、東京の会場には“日本芸能界における熱烈な007ファン”代表として片岡愛之助と前田敦子が駆けつけた。

00エージェントを退き、ジャマイカで静かに暮らしていたジェームズ・ボンドだったが、CIAの旧友フィリックスが助けを求めてきたことで、平穏な生活は突如終わる。誘拐された科学者の救出という任務は、想像を遥かに超えた危険なものとなるのだった。この日のイベントの模様は、YouTubeLIVEとTwitterLIVEでも同時配信され、幸運な視聴者2名からの質問にもゲストが答えるなど、盛り上がりを見せた。

スペシャルゲストの面々は、「来日できなくて残念」「日本のファンに会えるのを楽しみにしていた」と口々にし、ダニエルは「ジェームズ・ボンドという役は自分にとっていろんな意味合いを持つ存在で、人生の15年をかけて素晴らしい役柄を演じられたことは本当に幸運だった。ベストなスタッフ、キャストたちと仕事ができ、今後は彼らを恋しく思うことになるだろう」と最後となるボンド役に思いを馳せた。

フクナガ監督も「ダニエル版ボンドの5作目であり、卒業作品の監督を出来て光栄だった。『ノー・タイム・トゥ・ダイ』では、『カジノ・ロワイヤル』から紡がれてきた物語が読み終わるような感じで、『いい本だった』としみじみしてもらえたら嬉しい。ボンドは文化の一部であり、男性の憧れの存在なので、アイコニックなスパイ映画として世界中の人々を魅了し続けているのだと思う」と語った。

ボンドに立ち塞がる最凶の敵サフィンを演じたラミは「ファンとして007に係れたこと、ダニエル最後のボンド映画に出演できたことは、生涯で忘れられない光栄な体験」とし、2作連続でボンドの恋人マドレーヌに扮したレアは「また007に戻って来られたなんて信じられないし、嬉しかった。『スペクター』で素晴らしい経験をさせてもらい、今回は新たな監督のキャリーが、よりマドレーヌのキャラクターを掘り下げてくれた。感動的なラブストーリーをお見せ出来ると思う」と明かした。

また、予告編でも垣間見られる能面など日本の要素について聞かれたフクナガ監督は「残念ながらそれを話すとネタバレになってしまうんだ。単に美的センスでカッコイイというだけでなく、物語上重要な核を成す部分なので、観てもらえればわかると思う」と期待を煽った。ここで、片岡愛之助と前田敦子も登壇し、ロンドンにいる4人に質問をぶつけた。

片岡は「自分も歌舞伎で同じ役を務めることが多いのですが、15年演じたボンドをどう昇華させましたか?」とダニエルに質問。すると「最初の『カジノ・ロワイヤル』が、イアン・フレミングの原作でも1作目なので、私はボンドが“ボンド”になるところから始められた。だからこそ感情を入れ込むことができたし、複雑な面白いキャラクターに出来たと思う。そしてボンドが誰なのか、15年かけてやっとわかってきたような気がする」と答えた。

また、前田は「ダニエルさんがボンドを演じるのは本当に今回でラストですか?すごく寂しいです」と語りかけると、「はい、最後です。ビタースウィートな気分でもあり、十分にやり切ったという気持ちもある。また次のことに挑戦していきたいし、寂しさもあるけれど、次のボンドに託して、続いていけばいいと思っています」と笑顔を見せた。

最後にフクナガ監督は「日本のボンドファンの皆さんにもきっと気に入っていただける、心から誇りに思える作品になりました」とし、 ラミは「『ボヘミアン・ラプソディ』で来日した時、こっそり(応援上映をやっている)映画館の後ろで皆さんが大合唱しているのを見て感動しました。本作もこっそり忍びこんで観たいと思えるほど素晴らしい作品です」とアピール。そしてダニエルは「ボンドは日本にハートを持っています。僕の心の一部も日本にある。また近いうちに日本に行かれることを願っています!」と締めくくった。

なお、ご当地であるロンドンでは現地時間の9月28日にワールドプレミアが行われ、9月30日から全世界最速公開が行われる。また、東京・日比谷のミッドタウンでは、映画公開記念展示 「ジェームズ・ボンドのスタイル」が9月29日から10月5日まで開催され、ボンド愛用のブランドや映画を彩るラグジュアリーブランドの数々を無料で見ることができる。

公開情報 東宝東和配給「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」は2021年10月1日から全国公開
公式サイト:https://www.007.com/no-time-to-die-jp/

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