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仮面ライダーに池松壮亮、ヒロインに浜辺美波が決定!「シン・仮面ライダー対庵野秀明展」合同記者会見(2021.09.30)

総監督を務めた最新作「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が興収102.3億円を記録した庵野秀明が、「仮面ライダー」放送50周年記念作品として脚本・監督を務める映画「シン・仮面ライダー」と、10月1日(金)から12月19日(日)まで開催される世界初の展覧会「庵野秀明展」の合同記者会見が9月30日(木)、展覧会の会場となる国立新美術館で行われた。庵野監督と共に、本郷猛/仮面ライダーを演じる池松壮亮と、ヒロインの緑川ルリ子を演じる浜辺美波が登壇し、プロモーション映像A及びBと仮面ライダーのマシン「サイクロン号」も初披露された。

池松は松葉杖姿で登場し、「何と説明しましょう。この映画はこれから撮影なんですが、一昨日、アクションの練習中に靭帯?なのかな?とにかく1週間足をついてはいけないということで、このような状況です。主人公が人造手術に失敗してしまったけれど、撮影に支障は無い、ということで宜しくお願いします」と報道陣を安心させた。浜辺は「小さい頃から仮面ライダーが大好きで、庵野監督が原点とも言える物語を描き、そのヒロインとして出られるということで、今からとても緊張しています」と挨拶。

2人の起用理由について庵野監督は「池松君はオーデョションで凄く良かった。どうしても藤岡弘さんのイメージが強くて、彼なら50年前の仮面ライダーや本郷猛とは違う姿を見せてくれそうだと思ったんです。浜辺さんは、ヒロインをどうしようかな?と思っていた時に、会社に東宝のカレンダーがあって、ちょうどその時の写真が浜辺さんで、『この子がいいや!』と。その後『賭ケグルイ』とかも観て、さらにいい!と思いました」と明かし、浜辺も「カレンダーを発行した甲斐があります!8月で良かったー!」と意外な理由に喜んだ。

蜘蛛男のような姿も見受けられるプロモーション映像について庵野監督は「50年前を踏襲したものにしようと持って、お金も時間もない中、今やれる面白いことを詰め込みました。ノスタルジーは捨てたくないし、50年前のあの頃、仮面ライダーが好きで毎週見ていた人たち、その時は生まれていなかった人たちにも『面白いな』と思ってもらえる作品を模索中です!頑張ります!」と意気込んだ。

また、脚本を読んだ印象について池松は「ネタバレはできないのですが、とても興奮しました。庵野さんなりの温故知新というか、古きものを何故、新しく進化させるのか?今、世界にはびこる問題がびっしり詰まっていますし、何よりタイムリーな内容でカッコイイです」と明かし、浜辺も「第1章から4章に分かれていることに驚きました。仮面ライダーシリーズを観ていて疑問に思っていたことなどが全部書かれていて面白かったですし、ページをめくるたびに興奮が高まりました!」と2人とも大興奮だった様子。

これまでの“仮面ライダー”の印象について池松は「僕は1990年生まれなので、平成ライダーを夢中で観ていて印象が強いのですが、いろんな解釈でヒーロー化したものを、僕はもう少し人間的に戻せたらと思っています」と明かし、浜辺は「今も映画館に観に行くくらい、戦う姿や突き進んでいく強さに、いつも勇気をもらっています」とコメント。また、庵野監督は思い入れが強すぎるため、なかなか話が止まらず、「1時間以上は語れます。いや1日話せます」と言って笑った。

また、国立新美術館での展覧会では、「庵野秀明をつくったもの 庵野秀明がつくったもの そして、これからつくるもの」というテーマで、アニメーター時代に参加した過去作品や、監督、プロデューサーとして活躍する最新の仕事までを網羅し、創作活動の秘密に迫る。一足先に鑑賞した池松は「天才の頭の中や部屋の中、おもちゃ箱を存分に見られて、時間が足りなかったので改めて来たいです。シン・ゴジラとシン・ウルトラマンとシン・仮面ライダーが並んでいます」とアピール。

庵野監督も「ほんの一部なので、まだ残っているものをかき集めるつもりです。なので初日が一番(展示物が)少ない。初日に来る方は、展覧会後半に来たら『あっ!ここが変わっている』となると思います」と期待を煽った。そして最後に、これから撮影が始まる「シン・仮面ライダー」について「今、僕は61歳ですが、その年代が『こういうライダーもいいな』と思ってもらえるもの、下の世代のファンにも楽しんで貰えるものを作ります。僕だけが楽しいものにはしたくない。やって良かったと思える作品にしたいと思っています」と締めくくった。

公開情報 東映配給「シン・仮面ライダー」は2023年3月公開
公式サイト:https://shin-kamen-rider.jp/

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