2014年1月から4シーズンに亘りテレビ朝日系列で放送され人気を博してきたドラマのシリーズ完結編となる｢劇場場 緊急取調室 THE FINAL｣の“緊急取調べ会見”と題した完成報告会見が5月15日（月）に行われ、主演の天海祐希をはじめ、田中哲司、速水もこみち、鈴木浩介、大倉孝二、塚地武我、でんでん、小日向文世ら“キントリ”メンバーと常廣丈太監督が登壇した。天海は｢シリーズの最後を映画として見ていただける日が着実に近づいてきて、ワクワクと同時にビクビクしています｣と挨拶した。

可視化された特別取調室で厄介な被疑者と対峙する捜査一課の取調べ専門チーム｢緊急事案対応取調班｣（通称：キントリ）のメンバーが、一筋縄ではいかない犯人との言葉の銃撃戦を繰り広げ、事件の裏に隠された真実を暴き出す。劇場版では、超大型台風が連続発生し、国家を揺るがす非常事態の最中、災害対策会議に総理大臣が10分遅れて到着。その｢空白の10分｣を糾弾する暴漢が現れ、総理に“ある疑惑”が浮かび上がる。レギュラーキャスト陣に加え、市川猿之助、佐々木蔵之介がゲスト出演している。

田中は｢最後は取調べしちゃいけない人を取調べるということで、僕らの最後の闘いを見て下さい｣と語り、速水は｢こんなに長く続く作品に参加したのはキントリが初めてで、僕の財産になりました｣としみじみ。一方、塚地は｢ドラマシリーズからの締めくくりが劇場版としてスケールアップしているので、私も自然と体重がスケールアップしました！｣と言って笑い、でんでんは｢9年間も同じ役をやらせていただいて、菱本進の人生と、役者でんでんの人生と、本名の緒方義博の人生、3つの人生を楽しませてもらいました｣と満足な様子。

天海は｢映画になったらいいねぇと前から皆で話していましたが、実際に劇場版ができることに驚いています。地味ーーなおじさんたちばかりで実現するのか？と言っていたので、本当に不思議な気持ち｣と吐露。しかし、2回のドラマスペシャルも含め、9年も続いてきたシリーズとあって、今回完結してしまうことにそれぞれ寂しさを感じているようで、鈴木は｢1、2年に一回は会えていたのに、映画になってしまったら皆に会えなくなる。速水さんとも“もつなべ”コンビとして一番居心地が良かったのに寂しい｣としんみりした。

常廣監督は｢映画で終わらせることができて幸せです。お客様からの支持と、このチームワークの良さ、皆さんのお陰でここまで来られたので、映画を楽しんでもらえたら｣と語り、天海は｢寂しくないというのは嘘になりますが、一番いいキントリを観て下さい！と胸を張って言いたい。見所は全部！今回初めて観る方も、シーズンを追っかけて観てきて下さった方も、楽しんでいただけるTHE FINALになっています。なので最後まで見届けていただけたら。『皆さん、出番ですよ！』｣とアピールした。