ニュース

アイナ・ジ・エンドが主題歌も披露!岩井俊二監督「キリエのうた」完成報告(2023.07.12)

今年6月に惜しまれながらも解散した“BiSH”のメンバーで、現在はソロとして活動中のアイナ・ジ・エンドが映画初主演を果たす岩井俊二監督作「キリエのうた」の完成報告イベントが7月11日(火)に行われ、岩井監督、アイナ・ジ・エンドをはじめ、松村北斗(SixTONES)、黒木華、広瀬すずが登壇。さらに、この日発表された追加キャストの中から、江口洋介、吉瀬美智子、奥菜恵、浅田美代子、北村有起哉、大塚愛、粗品(霜降り明星)も登壇し、アイナ・ジ・エンドが主題歌「キリエ・憐れみの讃歌」をアコースティック・バージョンで披露した。

「スワロウテイル」(96年)、「リリィ・シュシュのすべて」(01年)の監督:岩井俊二×音楽:小林武史のタッグで新たに贈る音楽映画。壮絶な運命と無二の歌声を宿した主人公・キリエの音楽がつなぐ男女4人の13年間に亘る出逢いと別れを描き出す。歌うことでしか“声”が出せない路上ミュージシャンのキリエを演じたアイナは「初めての経験で右も左も分からない中、岩井さんを筆頭に皆さんに助けてもらって、やり切ることが出来ました。悲しいことも嬉しいことも生きているから味わえるんだろうなと、命を燃やしていけるような歌を精一杯、真心を込めて作れたので、届いたらすごい嬉しいです」と挨拶した。

姿を消したフィアンセを探し続ける青年・夏彦を演じた松村は「初めて映画って面白いなと感じたのが『リップヴァンウィンクルの花嫁』で、そこから岩井さんの映画ばかり観ていた時代があったので、自分を日々取り込みながら目の前で映画が作られていくのは刺激的でしたし、僕の人生にとって、とんでもない思い出の一つです」と熱くコメント。岩井監督も思わず「嬉しいですね。この上なく嬉しい。とてつもなく嬉しい」と嬉しいを連発し、司会を務める粗品からツッコまれる場面も。

「リップヴァンウィンクルの花嫁」で主演を務めていた黒木は、傷ついた人々の心に寄り添う教師・フミ役を演じており、「岩井さんの作品に出る時は先生役が多くて、今回も先生役だったので繋がりを感じました」と明かし、キリエのマネージャーを買って出る謎めいたイツコ役を演じた広瀬は「ラストレター」に続く出演となり、「岩井組ってこんな感じだったなと。北海道ロケの時、岩井さんが自ら右手で照明、左手でカメラを持っていて、『今だ!』という時に撮られる監督なので、ライブ感がありました」と振り返った。

また、久々の岩井組参加となった江口は「『スワロウテイル』以来なんですが、岩井さんの新たな切ない音楽映画が出来ました。昔のメンバーではないけど、スタッフは彼の世界観を共有しているので、その中で気持ちよく演じさせてもらえました」と明かし、93年の「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」でヒロインを務め、今回は広瀬演じるイツコ(真緒里)の母親を演じた奥菜は「岩井さんの現場は特有の空気感があって、それに懐かしさを覚えたのと、その空気が私はものすごく好きだなと改めて感じました」とコメント。

そして初参加組となる吉瀬は「何で私に?とドキドキしたんですが、松村君の母役と聞いて、以前も親子役をして欲しいとリクエストをいただいた事があったので、顔の系統が似ているんだなと。江口さんが私のお兄さん役で、多分3人はタイプが一緒だと感じました」と明かし、松村も「恐れ多いですが、将来育成したら江口洋介になると言われたことがあります」と追随。監督もキャスティングについて「どこかでDNAが繋がっているなというのを意識しています。すずちゃんと奥菜さんも似ているなと思って」とコメント。

すると奥菜は「1回だけ、広瀬すずちゃんに似てるって言われたことがあるんです!」と笑顔で明かし、広瀬も「嬉しいです!」とすかさず応えた。そんな出演陣を見ながら岩井監督は「去年の6月から丸一年編集をやり続けていたんですが、飽きることがない。皆さんの表現力をすごく感じて、ウルっときたりして、素晴らしかったです」と感謝した。

なお、追加キャストとして、村上虹郎、笠原秀幸、松浦祐也、矢山花、ロバート・キャンベル、七尾旅人、安藤裕子、樋口真嗣、石井竜也、豊原功補、松本まりか、の出演も明らかとなった。

公開情報 東映配給「キリエのうた」は2023年10月13日(金)全国公開
公式サイト:https://kyrie-movie.com/

バックナンバー

ページのトップへ