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福山雅治&有村架純がお互いのコメントに恐縮!「ブラック・ショーマン」完成報告会見(2025.08.12)

累計発行部数1億冊を突破するヒットメイカー東野圭吾の小説「ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人」を、「コンフィデンスマンJP」シリーズの田中亮監督が映画化した「ブラック・ショーマン」の完成報告会見が8月11日(月)に行われ、超一流マジシャンの主人公・神尾武史を演じた福山雅治、その姪であり武史とバディを組んで奔走する神尾真世を演じた有村架純、そして田中監督が登壇した。冒頭には誰も居ないはずのパネルの裏から華麗なマジックで登場した福山は「今日、初めてやりまして、上手くいったんですかね?」と語りかけ、会場からは拍手で迎えられた。

2か月後に結婚を控えていた真世の父が殺された。卓越したマジック(+手癖の悪さ)とメンタリスト級の巧みな人間観察&誘導尋問を武器に、武史は姪の真世と共に、大切な家族が殺された殺人事件の謎に挑む。田中監督は「こうして完成を皆様にご報告できて非常に嬉しい」とし、この日、仕上がったばかりの作品を観たという福山は「ずばり面白かったです!スピード感があって、マジシャンなのでマジックのシーンがあるんですが、本当に現場で人力でやっているな!というのが散りばめられていて、楽しめました」と語り、有村も「すごく迫力を感じましたし、テンポの良さや一つのミステリー・エンタテインメントとしてしっかりと仕上がっていました。音楽も疾走感が溢れていて、しっかり各ピースがハマってトータル・バランスがいい作品でした」とコメント。

福山にとって原作・東野圭吾とのタッグは、天才物理学者・湯川学を演じた「ガリレオ」シリーズがあるが、今回は福山の「ダークヒーローを演じてみたい」という言葉から東野が執筆した作品ということで、「長く湯川学というキャラクターを演じてきて、湯川さんがダークサイドの人間だったらどうなんだろう?と思ったんですよね。湯川さんは人間の感情には興味がなくても、事件そのものには興味があって、幸いなことに正義の人。でもダークヒーローの側面もあるんじゃないかと思って、もしそちら側に振れた感じの物語があったらいいですよね!なんて言わせていただいたんです」と明かした。

役作りについて有村は「仲村トオルさん演じる父の存在を、自分の中にしっかり記憶させようと思って、勝手ながらトオルさんを携帯の待ち受け画面にさせていただいていました。毎日、触れるものなので、トオルさんの顔がそこにあると、自然と父=英一さんが自分の中に刷り込まれていくようで、お写真に助けられました」と明かし、福山は「本当に有村さんは実力がある女優さんだと思いました。真世は、非現実的だからこそ面白い世界や神尾武史にリアリティを持たせてくれる存在で、トオルさんのお写真のエピソードも、心からお芝居をブレずにされているからだと感じましたし、武史の表現の自由度も高くしてくれたと初日から思いました」と称賛。有村は「恐縮です」と戦々恐々とした。

一方、初共演の福山について有村は「報知映画賞でお会いした時に、いつかご一緒出来たらいいですねとお話させていただいたんですが、まさかこんなに大きな作品で、しかも願いが叶うのも早くて、ご縁があって良かったです。現場の福山さんは、その歴史を背景にすごく感じるというか、先頭をきって歩いてきて下さった方ですし、気持ちがあってお芝居をするのは大前提ですが、プラスアルファでこういう事も出来る、こんなことも考えられるという武器みたいなものを駆使して撮影されていて、圧倒的な存在でした。それは映像にしっかり映っています」とし、福山も「恐縮至極にございます」と笑って応えた。

監督はそんな2人について「見事でした。掛け合いも撮っていて本当に楽しかったですし、それぞれのキャラクターも正反対だと思われるんですが、絶妙なバランスでかみ合っていました。叔父と姪という関係性も東野圭吾さんの発明かとは思うんですが、こういうバディは見たことがなく、距離感の表現や、叔父と姪なので会っていなかった時間も2人の掛け合いからは滲み出ていたので、この映画の大きな見どころの一つになっているんじゃないかと思います」と語った。

最後に有村は「人々のボタンの掛け違いから歪みが生まれて事件になっていく物語ではありますが、近年の社会的な問題も要素としてあって、コミュニケーションの希薄さも自分はどうかな?言葉で素直にできているかな?と立ち返りながら楽しめるミステリー・エンタテインメントになっています」とし、福山は「地域創生やSNSが人生を左右してしまう社会課題が物語には横たわっています。神尾が本当に善の人なのか悪の人なのか僕自身もわかっておりませんが、その存在自体がマジックのようになればいいなと。様々な社会課題を彼なりの方法で表現したり解決したりしていくと思います。間もなくIt’s Showtime!の始まりです」と締めくくった。

公開情報 東宝配給「ブラック・ショーマン」は2025年9月12日(金)から全国公開
公式サイト:https://blackshowman.jp/

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