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細田守監督最新作「果てしなきスカーレット」公開直前トークショーin渋谷(2025.11.13)

細田守監督最新作「果てしなきスカーレット」の公開直前トークショー?渋谷が11月12日(水)に行われた。渋谷は「バケモノの子」や本作にも登場する縁の地であり、本編の“見果てぬ場所”のような空に近いSHIBUYA QWSに細田監督をはじめ、主人公・スカーレット役の芦田愛菜、スカーレットと共に旅する現代の日本人看護師・聖役の岡田将生が登壇し、細田作品の大ファンという岩井勇気(ハライチ)がMCを務めた。

「人は何のために生きるのかを問う、骨太な力強い映画を目指したい。今、この『生きる』という大きなテーマを、観客と一緒に考えたい」という細田監督の想いから製作がスタートした本作は、王女・スカーレットが父の敵への復讐に失敗するも、“死者の国”で目を覚まし、再び宿敵に復讐を果たそうと旅に出る物語。

細田監督は「3年に1本のペースで映画を作ってきましたが、今回はそれでは収まらず、4年半かかってしまいましたが、やっと皆さんに観てもらえるのでワクワクしています。スケールがかなり大きいので、それに見合う画面作りが今までのようにはいかず、新しいルックを開発するのに時間と労力をかけました」と、並々ならぬ思いで作った様子。

4人の背後には細田監督が手掛けた7作品のポスターが並び、好きな作品を聞かれた岡田は「どれも大好きですが、『サマーウォーズ』は毎年、夏になると観て、泣いています。僕も家族が増えるので、今度は親目線で観ることができるんじゃないかと思っていて、違う楽しみ方になるのかなと思っています」と明かした。

復讐を強く胸に誓って旅に出るスカーレットを演じた芦田は「今まで経験した中でも一番くらいに苦しんで、悩んで、模索した役ですが、私もスカーレットと同様、体当たりで向かっていこうと思いました。復讐に燃えてはいますが、それは父への愛情が深い故で、歪んだ愛がどう解きほぐされていくのか見ていただけたら」とコメント。

また、本作の挿入歌が、現役高校生シンガーソングライターのMayaと離婚伝説のボーカル・松田歩による「祝祭のうた」に決定し、監督は「主人公は中世の王女様ながら、何故、渋谷が出てくるのか?と思われると思うんですが、時空を超える話であり、現代の渋谷を表現するのにお祭りのような音楽にしようと思いました」と明かした。

今回のテーマでもある「生きるとは?」について監督は「作品を作る毎に、より深く大きなテーマが積み上げられていって、7作目にして生と死や人間が生きるとはどういうことか?というテーマに辿り着きました。人間にとって重要なことに映画として向かっていこうと、覚悟を持って作り上げました。ここまで大きなテーマにしてしまうと、次はどうしよう?となりますが、観客の皆さんにもどう思ったか話してもらって、思いを共有したい」と述べた。

公開情報 東宝/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント配給「果てしなきスカーレット」は2025年11月21日(金)から全国公開
公式サイト:https://scarlet-movie.jp/

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