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魔夜峰央原作コミック「翔んで埼玉」実写映画化(2018.04.12)

累計発行部数62万部を突破する魔夜峰央による「翔んで埼玉」が二階堂ふみ、GACKTのダブル主演で実写映画化され、東映配給により2019年に公開される。

「パタリロ」などで人気を博す魔夜氏が1982年に発表した本作は、2015年に「このマンガがすごい!comics 翔んで埼玉」として30年ぶりに単行本として復刊されたことをきっかけに、メディアで多数取り上げられ反響を呼んだ。魔夜氏が作品発表当時に埼玉県所沢に住んでいたことから、「埼玉から東京に行くには通行手形がいる!」「埼玉県民はそこらへんの草でも食わせておけ!」など“埼玉県”を徹底的にディスるセリフで話題を呼び、上田清司埼玉県知事からも「悪名は無名に勝る」と県公認のお墨付きコメントを得るまでの地方ディスマンガとなった。若松央樹プロデューサーは「なぜ今この作品が世に受けるのか」興味を持ち、「ディスられても笑いに変えられる程、地方が成長しているからではないか」と仮説を立て、地方を応援できるような、それでいて都会に住んでいる人も楽しめる作品を作りたいと、何度かタッグを組んでいる武内英樹監督と映画化に向け動き出した。但し原作は未完の作品のため、東京から虐げられた埼玉が自由を求めて徒党を組み戦うという原作の設定に、新たに千葉という対抗組織も用意し、相容れない土地に生まれた東京都知事の息子・壇ノ浦百美と埼玉県出身の転校生・麻実麗の間に芽生えた“愛”がどうなっていくのかを描き出す。当初は原作の設定を変更し、百美役は女性にする案も出ていたそうだが、二階堂自ら「私が男性の役をそのまま演じた方が面白くないですか?」と提案。原作通りのキャラクターを演じることになり、「埼玉のプライドをかけた戦い、そしてそこから生まれる純愛ボーイズラブ。どのような作品になるのかは全く想像できませんが、精一杯真面目にふざけられたらと思います!」とコメント。一方、魔夜氏も太鼓判を押すGACKTは、ミステリアスな麻実役とはいえ、18歳の高校生を演じるということで、「この漫画自体がかなり無理のある設定ですので、無理がもう一つぐらい増えても問題ないかなとは思っています。ふみちゃんにとって最高の相手役、最高のキャラクターで撮影に入れるように作り込んでいきたいと思います」と語っている。なお、3月21日から埼玉をはじめ関東各地で撮影が進められている。

(4月10日付 日刊興行通信より)

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