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大泉洋が妻役の菅野美穂の笑い声をパワースポットと絶賛!「ディア・ファミリー」家族決起会見(2024.04.24)

世界で17万人もの命を救っている"命のカテーテル"誕生に隠された23年間に及ぶ家族の愛の実話を映画化した「ディア・ファミリー」の家族決起会見が4月24日(水)に行われ、大泉洋、菅野美穂、福本莉子、川栄李奈、新井美羽、月川翔監督が登壇した。晴れていれば明治記念館の庭で写真撮影も行われる予定だったが、雨男で知られる大泉は開口一番「安定の雨です。雨はデフォルトなので当たり前。逆に幸先がいい。私のやる気と共に雨脚が強くなっています!」と言って笑い、菅野も「クランクインも確か雨でした。雨降って地固まるでございます!」とチームワークの良さを見せた。

生まれつき心臓疾患を持つ坪井家の幼い娘・佳美に突き付けられた「余命10年」という宣告。どこの医療機関でも治すことが出来ないという絶望の中、小さな町工場を経営する父・宣政は「じゃあ俺が作ってやる」と人工心臓を作ろうと立ち上がる。娘の命を救いたい一心の主人公・宣政を演じた大泉は「私も同じくらいの娘がいますので、非常に辛い撮影が待っているなと思いました。ただ、佳美さんが『私の命はいいから、その技術を沢山の人に使って欲しい』とお父様におっしゃっていたのを企画書で読んで、どうしたらそんなことが言えるのだろう?この物語をもっと知りたい!と強く思いました」と明かした。

「君の膵臓をたべたい」「そして、生きる」など生死観にまつわる作品を生み出してきた月川監督は「実話と伺い、心臓の難病に関する知識のないお父さんが、今も世界中の人々を救っている医療機器を、いかに作り出したのか知りたいと思いました。大変な年月をかけて試作品を作っていく過程には沢山の感動がありました」と語り、大泉はモデルとなった宣政さんと対面したそうで、「自分の父親もそうですが、今80代の方たちは、戦後に自分の生き方の選択肢もなく、やるしかないという世代。為せば成るの精神で、弱音も吐かず、とにかくやるんだ!という強さを感じました」と明かした。

宣政を支える妻・陽子を演じた菅野は、初共演の大泉について「色んな顔をお持ちで、親しみやすいパブリック・イメージがありますが、実は神経質な所があったりするんじゃないかなと思ったら、そんなことはなく、飄々とした佇まいは大泉さんにしか出せないものだと思いました」と振り返り、大泉も「菅野さんは明るい方だろうなとは思っていましたが、突き抜けて明るかった。控室の笑い声だけで『来たな!来たな!』とわかるのは柳沢慎吾さん以来。山賊たちの晩餐のような笑い声で、『おー今日も頑張ろう!』と思えるパワースポットみたいな人でした」と称賛した。

また、三姉妹の中で心臓疾患を抱える次女・佳美を演じた福本は「私だったら凹んで悲しくなってしまう状況も、佳美さんは常に前向きで、一日一日を大切に生きようとするマインドに感銘を受けました」とし、みんなを励ます長女・奈美を演じた川栄は「お姉ちゃんとして強くいられたらと思いました。三姉妹の絆も強いので、いい雰囲気で演じられました」と語り、天真爛漫な三女・寿美を演じた新井は「この作品に入る前は、今までにないくらい緊張していたんですが、二人から学校のことを聞かれたり、いろんな話ができて、最後にはお姉ちゃんたちがいてくれて安心できました」と仲の良さを感じさせた。

大泉も「モデルとなった筒井家の皆さんの面影を、それぞれから感じましたし、この子たちがいるお陰でスッと役に入れました。川栄さんは『これが私の最後のセーラー服姿です!』とおっしゃってたけど、最近は小学生の役もやっていて、どこまで若い役をやるんだろう?って思ってますよ」と、舞台「千と千尋の神隠し」での千尋役を引き合いに出して笑いを誘った。

そして、この日は「家族決起会見」ということで、大泉は最後に家族キャストの面々に向かって「魂を込めた作品が、あと2ヶ月で公開ですよ。この素晴らしい物語を、少しでも多くの方々に届けるため頑張っていこう!宣伝ファミリーとなって、川栄さんも『千と千尋の神隠し』で忙しいと思うけど、休みの日は全部宣伝だ!よろしくお願いします!!」と完全に取材陣に背中を向けて語りかけた。

公開情報 東宝配給「ディア・ファミリー」は2024年6月14日(金)から全国東宝系で公開
公式サイト:https://dear-family.toho.co.jp/

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