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熊澤尚人監督、千原ジュニア主演で「ごっこ」実写化(2018.08.07)

「ユリゴコロ」で新境地を切り開いた熊澤尚人監督と「凶悪」の脚本を手掛けた高橋泉が、千原ジュニアを主演に迎えて社会の暗部をファンタジックに描いた小路啓之原作「ごっこ」を実写映画化し、パル企画配給により10月20日から全国公開する。

40歳目前にも関わらずニートの宮城と、5歳児のヨヨ子は、大阪の寂れた帽子店で仲睦まじく暮らしていた。十数年ぶりに宮城が実家に戻ったことを知る幼馴染で警察官のマチは、突如現れたヨヨ子に疑いの目を向ける。ごっこ生活のような不安定な親子のその日暮らしは、ある日突然、衝撃の事実により崩壊する。千原ジュニアが父親らしい顔の裏に狂気を内包する宮城を演じ、その娘・ヨヨ子にはNHK「悦ちゃん」で注目を集めた平尾菜々花が扮する。また、2人を見守る商店街の住人として、優香、秋野太作、中野英雄、石橋蓮司らが脇を固め、主題歌は川谷絵音書き下ろしのindigo la Endによる「ほころびごっこ」に決定。熊澤監督は「この物語の主人公は、引きこもりなのに、幼女を誘拐してしまうという大変難しい役どころですが、千原ジュニアさんの唯一無二で大胆、まさに怪演と言える演技力で、上手く生きられない人間の心のズルさ、葛藤、愛情をいかんなく表現できました。謎を抱えた幼女の不可思議さを見事に演じてくれた平尾菜々花さん、主人公の幼馴染を繊細に演じた優香さん、3人のアンサンブルは必見です。是非ご期待ください!」と語り、千原ジュニアも「ごっこ、やっと、きっと、ぐっど。」とコメント。さらに主題歌を手掛ける川谷は「初めて作曲旅行を敢行しました。映画を観て色んな感情が湧き上がり、持ってきたクラシックギターで全然違う曲を3曲も作り、良い旅だったなと布団に入り目を瞑った。その瞬間『ごっこ』の最後の10分間のシーンがフラッシュバックしました。軽い夢作曲のような状態。これだ!と思う曲の雰囲気を掴みました。夢作曲した曲をギターにおこし、一気にメンバーと作りあげました。夢作曲は僕もなかなか経験したことがないので、それを呼び起こした『ごっこ』には愛しかありません。これ以上の主題歌はないと思います」と語っている。

(8月5日付 日刊興行通信より)

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