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深田晃司監督「よこがお」筒井真理子主演で夏公開(2019.01.30)

2016年に「淵に立つ」で「第69回カンヌ国際映画祭」ある視点部門審査員賞を受賞した深田晃司監督・脚本最新作「よこがお」(角川配給)の主演に筒井真理子、共演に市川実日子、池松壮亮が発表された。

終末期医療の現場で看護師として正しく生きてきた、ごく普通の女性・市子が、理不尽な事態に巻き込まれ、築き上げた全てが崩壊し、自分を裏切った人生に復讐を仕掛けていく。深田監督は「『淵に立つ』完成後、自分と同年代かより年上の女性を主人公にした映画を作りたいという思いが涌き、すぐに脚本作りに取り掛かりました。主演は筒井真理子さんしかありえないと決めていました。ある意味、この物語は俳優・筒井真理子との共作であるとも言えます。いつも最新作が代表作という気持ちで臨んではいるものの、まだ仕上げの途上にある今の段階でこれほどの手応えを感じるのは初めてのことです」と自信を覗かせている。深田監督と2度目のタッグとなる筒井は「『淵に立つ』の出演は私にとって大きな体験でした。あの一作で深田監督とのコラボレーションは自分の中でやり切った感がありました。しかし時間が経つに連れてもう一度、深田監督とさらに深い作品を作りたい気持ちが涌いてきました。観客の皆さんにも市子と一緒になって彼女の人生を体験して欲しいと思います。旅の最後に辿り着いた時、今まで味わったことのないような言葉に表せない快感を感じてもらえる気がします。『生きていく』それだけに意味を見出す主人公の人生を堪能して欲しいです」とコメント。また、市子が看護に通う大石家の長女・基子役に市川実日子、市子と基子の間で揺れ動く和道役に池松壮亮が扮し、須藤蓮、小川未祐、吹越満が脇を固める。昨年11月2日から12月13日まで東京都内各所や千葉県流山市、山梨県本栖湖などで撮影され、今年1月から3月までフランスでポストプロダクションが行われている。公開は2019年夏を予定。

(1月28日付 日刊興行通信より)

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