世界知的所有権の日(4月26日)記念「美女と野獣」上映会実施(2017.04.28)
日本国際映画著作権協会(MPA/JIMCA)は4月25日、「世界知的所有権の日」(4月26日)を記念した「美女と野獣」(WDS配給)の上映会及び記念イベントをTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催した。「世界知的所有権の日」は、世界知的所有権機関(WIPO)によって知的財産が日常生活で果たす役割についての理解を深め、発明者や芸術家の社会の発展への貢献を記念するために2000年に制定された。今年のテーマは「デジタル・イノベーションに向けた著作権」。
当日は、来賓として駐日米国大使館のダニエル・ロッチマン経済・科学参事官、主催者を代表してMPAのマイク・エリス アジア太平洋地区マネージメント・ディレクター&プレジデント、「美女と野獣」を配給するウォルト・ディズニー・ジャパン(株)の井原多美マーケティング・スタジオ・グループ エグゼクティブ・ディレクターが挨拶し、上映会が行われた。
●ダニエル・ロッチマン氏=「日本と米国は創作の自由やその創作物を所有する権利といった多くの共通の価値と原理を共有しています。世界知的所有権の日を迎えるに当たり、あらゆる分野で貢献する若いクリエイターを称えます。彼らの斬新な発想は文化、科学、技術、経済など幅広い分野での活動を通じ、人類が進歩するための原動力です。映画ほどこれらの活動が上手く融合された媒体はありません。彼らの基本的な権利を守ることを、きちんと考えなければなりません。それはクリエイターたちが自分の作品が守られているとわかれば、私たちの生活をより豊かにする新しいアイデアを生み出してくれるからです。」
●マイク・エリス氏=「映画は皆様に日常と違った経験や教養を与え、現実から逃避する時間を与えますが、一つの長編映画制作にどれだけの作業や労力が多くの人材によって注ぎこまれているか考えてみて下さい。映画制作者たちが常に技術を刷新していくためにも、我々が彼らの仕事に対してインセンティブを払わなければなりません。2015年における日本でのインターネット利用者の31%が何らかの形で海賊行為に関与していましたが、JIMCA及びMPAは、この問題を解決するよう尽力しています。本日は世界知的所有権の日を記念していただき、ありがとうございます。『美女と野獣』をお楽しみ下さい。」
●井原多美氏=「本日は『美女と野獣』を世界知的所有権の日の記念上映作品として選んでいただき感謝申し上げます。4月21日からの4日間で110万人を超える皆様に楽しんでいただいており、世界興収も1000億円を超えました。本当に沢山の人が映画制作には関わっており、それぞれが犠牲にしてきたプライベート・ライフもあります。そんな人たちの人生を背負って一つの映画が出来ています。映画は劇場内が明るくなるまで皆さんを惹きつけてやまない展開になっておりますので、明日に向けてのエネルギーを注入していただければと思います。最後までお楽しみ下さい。本日はありがとうございました。」