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「日劇」跡に貸ホールとプラネタリウム関連施設が2018年に開業(2017.10.19)

東宝(株)は、有楽町マリオンで営業中の映画館「TOHOシネマズ日劇」を2018年2月上旬に閉館するが、日劇跡に入居する新規テナントとして、貸ホールとプラネタリウムを中心とした複合型映像体験施設を開業することを発表した。

11階から13階の「日劇1」跡には、ヒューリック(株)が運営する「ヒューリックホール東京」(施設面積:約1950�u、座席数:約900席予定)が2018年夏に開業。当該エリアは古くから演劇・映画などのエンターテインメントの街、大規模オフィスが集積するビジネスの街、双方の顔を持つことから、様々なイベントに対応できる設備を整備する。既存施設を活かし、必要な機能や設備を新設する合理的なコンバージョンにより、「日劇」の雰囲気を引き継ぎながらも、新鮮なスポットとして時代のニーズに応えていく。そして9階から10階の「日劇2・3」跡には、コニカミノルタプラネタリウム(株)が運営するプラネタリウムを中心とした複合型映像体験施設(名称未定、施設面積:約1970�u)が2018年冬に誕生する。最新鋭の映像機器と設備を導入し、同社が長年培ってきたプラネタリウムや全天周デジタル映像を主体としたドーム施設の経験をフルに活かし、従来の枠組みにとらわれない、様々な新しい映像体験の発信基地として運営。映画や演劇など芸術文化に関心の高い層をメインターゲットに、星空と全天周映像をはじめとする今までにない複合体験を提供していく。なお、有楽町・日比谷は、東宝が所有する日劇、帝国劇場、東京宝塚劇場、シアタークリエ以外にも、日生劇場、オルタナティブシアターなど日本有数の劇場集積エリアであり、新設される「東京ミッドタウン日比谷」内に「TOHOシネマズ日比谷」が加わり、旧・日劇跡に新施設がオープンすることにより、次世代を見据えた「映画と演劇の街」へ進化していく。日劇跡への集客施設の誘致と「TOHOシネマズ日比谷」開業に、商業施設「日比谷シャンテ」のリニューアルと新広場の整備を加えた3つを軸に、東宝グループ創業の地である「SCREEN&STAGEの街」有楽町・日比谷の集客力・回遊性を高めていくとしている。

【今後のスケジュール(予定)】
●2017年▽10月6日=「日比谷シャンテ」リニューアル第1弾(1階 東京宝塚劇場側 新店舗開業済)、▽12月上旬=「日比谷シャンテ」リニューアル第2弾(地下2階 レストランフロア開業)。
●2018年▽2月上旬=「TOHOシネマズ日劇1・2・3」閉館、▽3月下旬=「日比谷シャンテ」リニューアル第3弾(全館・新広場開業)、▽3月29日=「TOHOシネマズ日比谷」開業、▽夏=「日劇1」跡に「ヒューリックホール東京」開業、▽冬=「日劇2・3」跡にプラネタリウムを中心とした複合型映像体験施設開業。

(10月17日付 日刊興行通信より)

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