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真木よう子が最優秀主演&助演女優賞をW受賞!!「舟を編む」は作品賞等6冠獲得!「第37回日本アカデミー賞」授賞式(2014.03.10)

「第37回日本アカデミー賞」授賞式が3月7日(金)に行われ、「舟を編む」が正賞では最優秀作品賞をはじめ、監督賞、主演男優賞、脚本賞、録音賞、編集賞の計6部門を受賞した。石井裕也監督は「一緒に戦ってくれたスタッフたちに感謝しています。みんなで作った映画なので、ここにスタッフとキャストと一緒にいられるのがすごく嬉しいです」と喜びを語った。

同作品で主演男優賞を受賞した松田龍平は「光栄です。大島渚監督の『御法度』で新人賞をいただき、それからこうやって主演男優賞をいただいて、僕の親父を好きだった人に期待されてるなと・・・。いろんな方に影響を受けて、その中で自分のやれることを見つけていけたらいいなと思います」と喜びと共に決意を語った。また、石井監督は監督賞を受賞した際に「今回はどうしても松田さんを勝たせたかった。勝たせようと思っていたので本当に良かったです」と松田の受賞を喜んだ。

真木よう子は「さよなら渓谷」で主演女優賞、「そして父になる」で助演女優賞を獲得し、第2回(1979年)の大竹しのぶ以来35年ぶりのW受賞を果たした。「さよなら渓谷」の現場を振り返り「この映画に出演して一生女優を続けようと思わせていただきました。現場のスタッフさんや一緒に共演した役者さんが素晴らしい方たちだったので、こういう組がまだ日本にあるんだったら私は辞めたくないなと思わせていただいたチームです」と熱い思いを語り、「ほんっとうに嬉しいです。さよなら渓谷の現場にいた1人残らず全ての方々のおかげで、この賞を獲れたと心から思っています」と喜びと感謝を述べた。

助演男優賞は「そして父になる」のリリー・フランキーが受賞し「私のような得体の知れない立場でこういう華やかな席に呼んでいただき、またこういう賞をいただいて、何を言っていいか分かりません」と戸惑いつつも、「子どもの頃から何か表現したいなという気持ちはあり、いろんなものに手を染めてきました。何かしら30年くらいいろんなことを毎日やって、失ったことも沢山ありましたが、去年の自分でも想像できないこういう賞をいただき、夢があるなと思いました。誇りに思います」とトロフィーを握り締めた。また、同作にて夫婦役で共演し、助演女優賞を獲得した真木よう子も「リリーさんと一緒に獲れてすごく嬉しいです」と2人揃っての受賞に笑顔を浮かべた。

【第37回日本アカデミー賞受賞結果】
▽作品賞=「舟を編む」
▽アニメーション作品賞=「風立ちぬ」
▽監督賞=石井裕也「舟を編む」
▽主演男優賞=松田龍平「舟を編む」
▽主演女優賞=真木よう子「さよなら渓谷」
▽助演男優賞=リリー・フランキー「そして父になる」
▽助演女優賞=真木よう子「そして父になる」
▽脚本賞=渡辺謙作「舟を編む」
▽美術賞=吉田孝「利休にたずねよ」
▽撮影賞=笹松則通「許されざる者」
▽照明賞=渡邊孝一「許されざる者」
▽録音賞=加藤大和「舟を編む」
▽編集賞=普嶋信一「舟を編む」
▽音楽賞=久石譲「風立ちぬ」
▽外国作品賞=「レ・ミゼラブル」(東宝東和)
▽新人俳優賞=忽那汐里「許されざる者」他、黒木華「舟を編む」他、壇蜜「甘い鞭」、濱田ここね「おしん」、綾野剛「横道世之介」他、菅田将暉「共食い」、星野源「箱入り息子の恋」他、吉岡竜輝「少年H」
▽話題賞作品部門=「真夏の方程式」
▽同俳優部門=若林正恭「ひまわりと子犬の7日間」
▽協会特別賞=白鳥あかね(スクリプター・脚本)、福田明(衣裳)、吉田晴美(大道具)
▽会長特別賞=故 大島渚(監督)、故 高野悦子(岩波ホール総支配人・エキプ・ド・シネマ主宰)、故 熊谷秀夫(照明)、故 三國連太郎(俳優)、故 夏八木勲(俳優)
▽協会栄誉賞=高倉健(俳優)

公開情報 公式サイト:http://www.japan-academy-prize.jp/

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