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オープニング作品は川口市初製作の「君がまた走り出すとき」に決定!「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018」記者発表(2018.06.04)

7月13日(金)から7月22日(日)までの10日間、埼玉県川口市のSKIPシティ映像ホール他で開催される「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2018」のラインナップ記者発表が6月4日(月)に行われた。今年は15回目の開催ということで、コンペティション部門をリニューアルし、「国際コンペティション」と「国内コンペティション」(長編部門、短編部門)の2部門3カテゴリーで実施。そしてオープニング作品として、映画祭開催地である川口市が初の映画製作を務め、地元市民も参加した中泉裕矢監督作「君がまた走り出すとき」をワールドプレミア上映する。

上田清司 実行委員会会長(埼玉県知事)は「15回目を迎えるということで、コンペティションの構成を変更した結果、過去最多となる98ヵ国と地域から832作品の応募がありました。次代を担うクリエイターと才能の発掘を行ってきた本映画祭ですが、これまでに白石和彌監督、石川慶監督ら日本映画界で活躍されている方々を続々と輩出してきました。今年はカンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した『万引き家族』の是枝裕和監督が25年前に製作したドキュメンタリーも上映いたします。特別企画では『怪盗グルー』シリーズの上映など、お子様から真の映画ファンまで満足いただける映画祭となりますので、ご期待ください」と挨拶した。

今年から国際コンペティションは、長編映画制作本数が3本以下の監督によるデジタルで撮影・編集された60分以上の作品を規約とし、656本の応募から10作品が選出された。審査委員長を務める女優の渡辺真起子は「大きな役割を務めさせていただき、大変緊張しております。私も出演した中野量太監督の『チチを撮りに』は2012年にこの映画祭で見つけていただいた作品で、その後、ベルリン国際映画祭への出品やアジア各国での公開、私自身も多くの賞をいただきました。とにかく楽しく、新しい視点を見つけられる映画祭にしたいと思っておりますので、審査員の方々とよく話し合い、誠実に作品を審査したいと思います」と述べた。

また、国内コンペティションは、デジタルで撮影・編集され、2017年・18年に完成した作品を対象に、長編部門では長編制作本数が3本以下の監督による60分以上の作品、短編部門では長編制作が未経験の監督による15分以上60分未満の作品を公募。その結果、長編に67本、短編に176本の応募があり、長編は4作品、短編は9作品が選出された。そして、オープニングを飾る「君がまた走り出すとき」は、川口市に住む市民ランナーの実話が導く再生の物語で、寛一郎、山下リオらが出演。製作を務めた川口市の奥ノ木信夫市長は「今年4月に川口市が中核市へ移行したことも記念し、市民参加型で製作しました。今年の映画祭の入場者数は1万人を目標とし、SR鳩ヶ谷駅からも無料直行バスで5分という近さになりましたので、是非、多くの皆様にご来場いただきたいと思います」とコメントした。

この他、15周年特別企画として、日本映画界をリードする埼玉県出身の新鋭監督たちにスポットを当てた「飛翔する監督たちfrom SAITAMA」では、石井裕也監督作「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」をはじめ4作品を上映。また、古今東西の名匠を追ったドキュメンタリー特集「名匠たちの軌跡」では、黒澤明監督、ミヒャエル・ハネケ監督に迫った作品の他、是枝裕和監督が台湾ニューシネマを代表するホウ・シャオシェン監督とエドワード・ヤン監督が映画にかける情熱を映し出した作品も上映。そして、子どもから大人まで楽しめるアニメーション「怪盗グルー」シリーズの一挙上映も行う。

開催情報 2018年7月13日(金)〜7月22日(日)、SKIPシティ映像ホール/多目的ホール、MOVIX川口他で開催
公式サイト:http://www.skipcity-dcf.jp/

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