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グランプリは「翔んで埼玉」×埼玉県!「第10回ロケーションジャパン大賞」授賞式(2020.02.20)

国内の映画・ドラマの舞台やロケ地を応援する雑誌「ロケーションジャパン」は、この1年で最も地域を盛り上げた作品と人、ロケ受入れに尽力した都道府県・市町村を表彰する「第10回ロケーションジャパン大賞」の授賞式を2月20日(木)に開催。グランプリには、映画「翔んで埼玉」×埼玉県、準グランプリには連続テレビ小説「なつぞら」×北海道十勝エリアが選出され、各賞受賞の市区長村代表や作品関係者、全国のフィルムコミッション関係者が集まり、盛大に開催された。

本年の「ロケーションジャパン大賞」は、ご当地感、話題性、ロケ地行楽度を基準とし、2018年12月1日から2019年11月30日までに公開または放送された映画・ドラマ・アニメから40作品・63地域をノミネート。6000名からのアンケート調査を基に、地域の変化、支持率、撮影サポート度、行楽度の4つの基準から合計1000点満点で配点を実施している。

グランプリを獲得した「翔んで埼玉」の武内英樹監督は「この企画は冗談のつもりだったんですが、通ってしまって、公開したら埼玉で刺されるな、なんて思っていました(笑)。僕はロケハンが大好きで、今回は何も無い所を探し続けるのが大変でした。実は、ほぼ埼玉では撮っていなくて、群馬や栃木や茨城ばかりだったのですが、今日は本当にありがとうございました」と挨拶。

会場には原作者の魔夜峰央氏も特別に駆け付け、「何度も話していることですが、埼玉以外ではどこであっても成立しない作品です。埼玉の方たちの大らかさに感謝し、埼玉には足を向けて眠れないと思っているのですが、どっちの方角か調べるのが面倒なので、そのままになっています。映画も『お前たち正気か!?』という感じですが、うまくまとめてくれて、監督の腕だと思います」と称賛した。

また、支持率部門を獲得したドラマ「今日から俺は!!」の福田雄一監督は「どう足利に貢献したか自覚できていなかったのですが、久々に映画版の撮影で訪れたら、ツイッターにあげていたステーキ屋が豪華に改装されていて、貢献できたのかなと思いました。足利はどこへいってもギャラリーがいなくて、のびのびとロケをさせていただくことが出来ました」と言って、地元でもあるという足利に感謝した。

最後に山田実希編集長は「今年は10回目の開催で、本誌も100号を数えるということで記念すべき年となりました。良い撮影地を皆さんに紹介するということから始まり、アンケートを取っても最初は集まらず苦労したのですが、やめなくて良かったです。ロケ地に興味を持っていただけていることは励みであり、ますます映画製作者と地域の皆さんをマッチングさせていきたいと思っております」と挨拶し、授賞式を締めくくった。

【受賞作品】
▽グランプリ=映画「翔んで埼玉」×埼玉県
▽準グランプリ=連続テレビ小説「なつぞら」×北海道十勝エリア

《特別賞》
▽支持率部門=ドラマ「今日から俺は!!」×栃木県足利市
▽撮影サポート部門=映画「七つの会議」×神奈川県綾瀬市
▽行楽度部門=映画「引っ越し大名!」×兵庫県姫路市
▽地域の変化部門=映画「デイアンドナイト」×秋田県鹿角市

▽審査員賞=映画「ハルカの陶」×岡山県備前市
▽監督賞=映画「キングダム」佐藤信介監督。

公開情報 公式サイト:http://locationjapan.net/

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