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トム・ハンクスやロバート・デ・ニーロらハリウッドスターの来日も決定!「第26回東京国際映画祭」記者会見(2013.09.19)

10月17日から25日まで六本木ヒルズをメイン会場に開催される「第26回東京国際映画祭」のラインナップ発表会見が9月19日(木)に行われた。既に発表されているオープニング作品&クロージング作品の「キャプテン・フィリップス」と「清須会議」の他、コンペティションには世界各国から応募された1463作品から選りすぐりの15作品が上映され、特別招待作品もロバート・デ・ニーロの来日が決定している「マラヴィータ」や、話題の邦画「潔く柔く」や「武士の献立」などアニメも含む洋画11作品、邦画11作品が上映される。

“東京サクラグランプリ”を競う今年のコンペティション出品作品の傾向として、プログラミングディレクターの矢田部吉彦氏は「闘う映画、抵抗する映画」と語り、「国の体制や古い価値観に抵抗する人々の姿を描いた作品が多く、監督の姿勢としても、保守的になりがちな映画界で個性を発揮した作品を作り出している人が多いです。でも全体としてはユーモア溢れるコメディからサスペンスまで幅広く揃い、肩肘張らずに観ていただける作品ばかりです」と明かした。なお、本年度の審査委員長は、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「さらば、わが愛/覇王別姫」等のチェン・カイコーが務め、女優のムン・ソリ、寺島しのぶ、プロデューサーのクリス・ブラウン、クリス・ワイツらが審査員を務める。

コンペティションに出品される「捨てがたき人々」の榊英雄監督、「ほとりの朔子」の深田晃司監督と主演の二階堂ふみが登壇し、榊監督は「2008年に『ぼくのおばあちゃん』で日本映画・ある視点部門に参加させていただき、今回はコンペティションということで光栄。地元で撮った作品で、自身のルーツを探る作品になりました」と語り、同じく2010年に「歓待」で日本映画・ある視点部門に出品経験がある深田監督も「前作では東京国際映画祭をきっかけに世界の映画祭に呼んでいただくことができました。今回はメインのコンペティションに出られるということで嬉しく思います」と喜びを語り、二階堂は監督の演出について「現場で台本を渡されることもあり、昼休みとかにブツブツ読むこともありました。監督自ら『こうやって動いて!』と実際に見せて下さって面白かった」と明かした。

本年度のフェスティバル・ミューズを務める栗山千明も登壇し、「日本と世界をつなぐ素晴らしい映画祭のお手伝いをさせていただけることを光栄に思います」と語り、司会のフジテレビ笠井信輔アナウンサーから「これを機に世界に自分も売り込む?」と聞かれると「そんな嫌らしいこと考えていません!でも海外の方々とも会えることを楽しみにしています」と笑顔で語った。

また、特別招待作品についてプログラミングディレクターの都島信成氏は「映画祭を盛り上げる部門だと思うので、『キャプテン・フィリップス』主演のトム・ハンクスをはじめ、『ブリング リング』のソフィア・コッポラ監督と製作総指揮のフランシス・フォード・コッポラや、『マラヴィータ』のロバート・デ・ニーロなど大物スターも来ていただく。六本木ヒルズアリーナでは連日カーペット・イベントを行い、カンヌ国際映画祭のイメージで、映画をご覧にならない方も誰かしらに会える場を作るので、ゲストや作品に期待していただきたい」と意気込みを語った。

今年から映画祭を取りまとめている椎名保ディレクター・ジェネラルは、以前からオープニングとクロージングの間に、もう一つ山場を作りたいと明かしていたが、今年はイベントとして、「8Kスーパーハイビジョン」による作品の上映や「円谷プロダクション設立50周年」を記念したスペシャルイベントを開催。また、ソニーのPlayStation3専用ソフト「BEYOND:Two Souls」(10月17日発売予定)が、ゲーム史上初めて映画祭に出品されることとなり、主人公を演じたエレン・ペイジが初日のグリーンカーペットに参加する他、翌18日の特別上映で舞台挨拶を行う。さらに、映画館のスクリーンを使ったゲーム体験イベントも行われる予定となっている。

開催情報 2013年10月17日(木)~10月25日(金)、六本木ヒルズをメイン会場に開催
公式サイト:http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/

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