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昨日は謎の珍獣チュパカブラと戦っていた!?「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」ジョニー・デップ来日記者会見(2015.01.28)

ジョニー・デップ主演「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」来日記者会見が1月28日(水)に行われた。当初は前日に開催される予定だったこの会見。1月19日のベルリンでのワールドプレミアから、ロンドン、LA、そして日本と長旅の疲れが出てしまったジョニーは体調不良を起こしてしまい、敢え無く会見はキャンセルとなってしまったが、夜のジャパンプレミアには元気な姿を婚約者のアンバー・ハードと共に見せていた。仕切り直しで臨んだ今日の会見でジョニーは「昨日は本当に申し訳なかった」と何度も謝りながら、「風邪が残っていたみたいで体調が悪かったんだ。というのは嘘で、朝から珍獣のチュパカブラに襲撃されてたんだよ!何時間か戦ってみたけど、ねちっこくて残虐な奴でね」とジョークで笑わせ、「また今日も集まってくれて本当に感謝します」と真摯に挨拶した。

本作は、ジョニー・デップがインチキ美術商(アートディーラー)のチャーリー・モルデカイに扮し、財宝の謎が隠された“幻の名画”を巡って冒険を繰り広げる痛快アクション・アドベンチャー。グウィネス・パルトロー、ユアン・マクレガー、オリヴィア・マン、ジェフ・ゴールドブラム、ポール・ベタニーら豪華な顔ぶれが脇を固め、ユーモラスな掛け合いを見せている。

会場に用意されていたモルデカイのトレードマークである“ちょびヒゲ”のクッションを口に当てて見せ、「これは呼吸困難になりそうだな」と呟きながらも、「いつも優しく、温かく迎えてくれてありがとう。昨日の夜は、伝統的で最高の日本食のレストランにアンバーと一緒に連れて行ってもらって、素敵な体験ができたよ。フグが出て来て最初は不安だったけど、とっても美味しかった。死ぬこともなかったし、アンバーも元気に生きているよ!」と言って笑った。

コメディ要素が散りばめられている作品ということで、撮影現場も笑いが絶えなかったよう。「グウィネスとのロマンティックなシーンは、彼女がちょびヒゲが大嫌いな設定だったから、キスしようとすると“オェッ”となってしまうんだ。それを見た僕も吐き気をもよおすようにしたらどうかと思ってやってみたら、彼女が笑っちゃうし、スタッフも笑いがこらえられなくて、15テイク、いや20テイクくらいやり直したよ」と明かした。

いつも個性的な役を演じるジョニーだが、今回はどのようにして役作りしたのか聞かれると「原作者のキリル・ボンフィリオリはヒゲにまつわるミステリーを書いているくらいの人で、本作でもちょびヒゲという素晴らしいキャラクターを作りあげてくれて、アプローチしやすかった。毎回チャレンジングで、誰も見たことのない新しいキャラクターを作ろうと思っているけど、モルデカイは茶髪なのにブロンドに染めている見栄っ張りのナルシストで、ちょびヒゲやすきっ歯という外見も大切な要素だった」と語った。

また、「役は直感で作りあげることが多いけど、足りない部分が何かを探って、役に足していくんだ。レストラン、バー、道を歩く人、とにかく人間という動物を観察することから始める。“事実は小説より奇なり”なんて言うけど、本当に人々の人生を見ていると、そう思うよ」と役作りの秘訣を明かした。

ヒゲキャラということで、ヒゲが素敵な憧れの人を聞かれると「英国人俳優のテリー・トーマスが大好きなんだ。すきっ歯でモルデカイみたいなヒゲを生やしてて、凄く不思議で面白い俳優だったし、今回もとってもインスピレーションを受けたよ」と語り、「他の映画でもヒゲのキャラクターを演じたりしてるけど、僕は頬とかにはヒゲが生えないんだ。50歳を越えた男らしく立派なヒゲを生やしてみたいんだけど、悲しいことにこれが精一杯」と打ち明けた。

会見中は、モルデカイの口調で話してみたり、通訳さんが訳しづらい下ネタで笑いを取ったり、時間の関係上「あと1問だけ質問を受け付けます」と言う司会者を遮って「2つ、3つ答えるよ!」と言うなど、終始ご機嫌だったジョニー。「僕の言っていることは何も信じないでね」としつつも「チュパカブラだけは本当の話だからね。ほら、ここに傷跡があるんだ」とお腹をさすりながら、手を振って会場を後にした。

公開情報 KADOKAWA配給「チャーリー・モルデカイ 華麗なる名画の秘密」は2015年2月6日(金)TOHOシネマズスカラ座他全国公開
公式サイト:http://www.mortdecai.jp/

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