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前田敦子の首をかしげる角度に注目!「イニシエーション・ラブ」完成報告会見(2015.04.20)

ラスト2行で青春ラブストーリーが驚愕のミステリーへと変貌することから、映像化は不可能と言われてきた乾くるみの累計150万部を超えるベストセラー小説を、堤幸彦監督が映画化した「イニシエーション・ラブ」の完成報告会見が4月20日(月)に行われ、松田翔太、前田敦子、木村文乃、堤幸彦監督が登壇。主演の松田は「台本を読んで、もう本当にダマされました。何度か読み返しましたね。最初は呆気にとられて、全て見透かされているような気持ちになりました。監督の前で言うのも何ですが、本当に面白くて、(主演できて)嬉しい限りです!」と挨拶した。

1980年代後半を舞台に、奥手な大学生・鈴木が合コンで歯科助手のマユと出会い、ぎこちなくも付き合うようになるまでを描いた静岡編(Side‐A)。就職して東京に行った鈴木が静岡に残ったマユと遠距離恋愛を始めるものの、東京の女・美弥子の出現で次第にその関係が崩れていく東京編(Side‐B)。2編で綴られるラブストーリーが、最後にまったく別の意味を持つミステリーへと変貌する。そして、映画では衝撃のラスト5分として原作とは異なる物語が用意されている。

松田は「今の男女の恋愛には無いシチュエーションが出てきて、その世界観から生まれるラブストーリーです」と明かし、監督からは誠実に鈴木を演じるよう言われたそうで、「おのずと二股になっていて、そういう部分も男だなぁと思いました」と語った。また、マユと美弥子、どちらがタイプか聞かれると「どっちもというか、鈴木と同じです。遠距離は無理なんじゃないかと思う一方、生活感がある子も好きだし、どちらも好きです。映画を観ていただけたら、そんな気持ちがわかっていただけるはず」と答えた。

鈴木の静岡の恋人マユを演じた前田は「台本がより一層ポップでわかり易くなっていて、台本からこんなにワクワクしたのは初めてです。完成作も楽しかった!4回も観ちゃいました。なんかいろんなシーンが気になっちゃって、監督の細かい演出を探すのが楽しくて、公開されたら映画館でまた観るのが楽しみです!」と作品の大ファンの様子。

鈴木に東京で接近する美弥子を演じた木村は「私は10年ほど前に原作を読んでいて、凄くダマされた作品の登場人物に、まさか私がなるなんて驚きました。台本も忠実で、先入観なく恋愛映画として観られると思いましたが、堤監督のトリックで、ラストのダマされ方が凄くて、台本を読んだ時よりも、本当に面白かったです」と大絶賛。

2人からの高評価に監督も思わず「ありがとうございます!」と嬉しそう。また、木村は「ネタバレしちゃいけないと言われているんですが、1個だけ!前田さんがお花をしょってるんです!それが本当に可愛らしくて」と明かし、どんなシーンになっているのか楽しみなところだ。

また、80年代が物語の重要なポイントとなっているということで、松田は「やっぱり公衆電話が印象的。番号も覚えていたし、(相手が)電話を取るか取らないかとか、着信履歴も残らないとか、今となっては貴重な体験でした」と明かし、前田は「私は80年代のアイドルが大好きで、もしその時代に生まれていたら、アイドルになっていたと思う」と語り、AKB48のメンバーではなくても、根っからのアイドル願望を明かした。

映像化不可能と言われた作品ということで、苦労した点について聞かれた監督は「苦労は無いです。非常に楽しかった。乾先生からもアイデアをいただいて、とてもやり易かったです」とキッパリ。また、「カメラ目線の手法が大好きなんで、よくやるんですが、今回ほどカメラ目線が活きた映画はないんじゃないかと思うくらい成功しました。前田さんの首をかしげる角度をご覧ください!分度器で計りました!」と興奮気味に語り、会場は笑いで包まれた。

公開情報 東宝配給「イニシエーション・ラブ」は2015年5月23日(土)から全国公開
公式サイト:http://www.ilovetakkun.com/

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