ニュース

フランソワ・オゾン監督、オリヴィエ・アサイヤス監督らも来日!「フランス映画祭2015」ラインナップ&来日ゲスト発表(2015.05.08)

6月26日(金)から29日(月)まで有楽町朝日ホールとTOHOシネマズ日劇で開催される「フランス映画祭2015」のラインナップ&来日ゲスト発表会見が5月8日(金)に行われた。今年の映画祭団長には、「キングス&クイーン」や「クリスマス・ストーリー」などアルノー・デプレシャン監督作品の常連女優であるエマニュエル・ドゥヴォスが決定しており、パリ文学界に衝撃を与えた実在の女性作家を描いた主演作「ヴィオレット(原題)」を携えて来日する。また、オープニング作品として、フランスで700万人を動員するヒットとなった笑いと涙の家族讃歌「エール!」を上映するなど、フランスから選りすぐりの最新長編12作品を紹介する。

ティエリー・ダナ駐日フランス大使は「アジアの極東地域で旬のフランス映画が楽しめるのはこの映画祭だけです。今年はフランソワ・オゾン監督、オリヴィエ・アサイヤス監督が来日し、誰よりも早くアブデラマン・シサコ監督の『ティンブクトゥ』(セザール賞作品賞等7冠)もご覧いただけます。フランス映画が日本で大変健闘しているのは嬉しいことで、日本の配給会社にも感謝いたします。2014年にフランス映画を観た日本の観客は300万人を超え、前年対比で60%増となり、私どもにとって重要な市場となっています。本映画祭でも作品の紹介だけでなく、映画人の交流の場を設けています。フランス映画を高く評価して下さる日本の方々に御礼を申し上げます」と挨拶した。

ラインナップは冒頭に挙げた作品の他、昨年フランスでNo.1の興行成績を叩き出したコメディ「ヴェルヌイユ家の結婚狂騒曲」や、フランソワ・オゾン監督が主演にロマン・デュリスを迎えた人生讃歌「The New Girlfriend(英題)」、ジュリエット・ビノシュがかつて一世を風靡した大女優の孤独と葛藤を演じる「シルス・マリア(原題)」、ヴィム・ヴェンダース監督が世界的な報道写真家の姿を追ったドキュメンタリー「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」などバラエティに富んだ作品が並んでいる。また、フランスの映画会社ゴーモン社が創立120周年を迎えるのを記念し、マックス・オフュルス監督の「たそがれの女心」(53年)をデジタルリマスター版で上映する。

来日ゲストとしては、「エール!」からエリック・ラルティゴ監督と主演のルアンヌ・エメラ(セザール賞最優秀新人女優賞受賞)、「ボヴァリー夫人とパン屋」からアンヌ・フォンテーヌ監督、「彼は秘密の女ともだち」からフランソワ・オゾン監督と女優のアナイス・ドゥムースティエ、「EDEN エデン」から共同脚本のスヴェン・ハンセン=ラヴと主演のフェリックス・ド・ジヴリ、「ティンブクトゥ」からアブデラマン・シサコ監督、「チャップリンからの贈りもの」からグザヴィエ・ボーヴォワ監督らが来場する。

また、ゲストによる特別講義や対談企画「マスタークラス」も映画祭期間中に行われ、アブデラマン・シサコ監督とオリヴィエ・アサイヤス監督、クロード・ランズマン監督が登壇する。この他、特別関連企画として「特集上映:彼らの時代のすべての少年、少女たち〜フランス映画、日本映画の思春期の若者たち〜」がアンスティチュ・フランセ東京で5月17日から6月30日まで開催される。なお、前売券は5月23日からチケットぴあで発売が開始される。

開催情報 2015年6月26日(金)〜29日(月)有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇(レイトショーのみ)で開催。
公式サイト:http://unifrance.jp/festival/2015/

バックナンバー

ページのトップへ