ニュース

続編タイトルは「スシ・ロード」?!「マッドマックス 怒りのデス・ロード」ジョージ・ミラー監督来日会見(2015.06.05)

「マッドマックス」シリーズ30年ぶりの最新作「マッドマックス 怒りのデス・ロード」のジョージ・ミラー監督が来日し6月5日(金)、ニコファーレで記者会見を行った。監督は「本当に大変な作品だったが、自分が映画館で観たい!そしてスクリーンに入り込めるような作品にしたい!と思って作りあげました。世界中から良い反応をもらっていて、嬉しく思っています」と挨拶。会見の模様はニコニコ生放送でも中継され、「皆さんの顔は見えないけど、(スクリーンに映し出される)コメントは読むよ」と語りかけ、会見がスタートした。

40カ国で1位を獲得し、全世界で3億ドルに迫る興収をあげている本作は、石油も水も尽きかけた世界で、愛する家族を奪われたマックスが、支配者イモータン・ジョーに反逆を企てるフュリオサ、ニュークスと共に自由と生き残りを賭けた“MAD”な戦いへ身を投じていく。監督は前夜、ジャパン・プレミアにも出席し、「1500人もの観客の中で忘れられない体験になったよ。先日、カンヌ映画祭でもスタンディングオベーションを受けたけど、それを超えるエネルギーを感じたし、ロックスターになったような気分だった」と明かした。

日本版エンディングソングには、MAN WITH A MISSIONがZebraheadとコラボした「Out of Control」が起用されていることから、ジャン・ケン・ジョニーからもビデオ・メッセージが届き、「前3部作の大ファンだったので、本当に光栄で感激しました。映画ではドゥーフ・ウォーリアーがギターを弾いてますが、続編を作るなら僕らも出演できますか?」と質問。これを受け監督は「ギターは一人でも充分迫力があったと思うんだけど、数人いてもいいし、(オオカミの)被り物で出てくれたらいいかもしれないね!」と乗り気の様子。

前シリーズのメル・ギブソンに代わってマックスを演じたトム・ハーディについては、「30年前にメルがオーディションに現れた時と、トムが部屋に入って来た時の雰囲気が同じだったんだ。二人とも親しみやすいが、謎めいた危険な感じと、動物的なカリスマ性を持っていて、演劇界出身ということで素晴らしい演技力と身体能力を持っていた」と共通点を語り、LAプレミアの際には「メルが隣に座っていて、映画が始まるとクスクス笑ったり、僕に肘鉄をくらわしてきたよ。でも最後には『素晴らしかった!』と言ってくれて、トムと一緒に3人でハグし合ったんだ」と完成の喜びを分かち合った様子。

また、続編については「この作品が終わったばかりだから、まずは一休みしたい。でもいろんなストーリーがこの作品の製作中にも湧いてきたから、頭の中でキープしているよ」と語り、メル・ギブソンが登場するか否かについては「続編にメルが出てしまうと、ダニエル・クレイグの『007』にショーン・コネリーが出てくるようなことになってしまって、変な感じだろ。だから、メルの出演は難しいかな」と明言。

タイトルにちなみ「撮影現場で一番“MAD”だった人物は?」と聞かれると、「それは僕だろうね!客観的に作品を見た時、『本当に僕が作ったのか?!クレイジーだな』と思ったよ。でも次にMADだったのはイモータン・ジョーを演じたヒュー・キース=バーンかな。彼は現場に来ると、『俺を敬え!』と言って、ウォーボーイズたちだけじゃなくスタッフや全員にV8のサインをさせていたんだ。でもみんな楽しんでいたよ」とMADな撮影現場を明かした。

また、「極道大戦争」の公開が控える三池崇史監督も中継で登場し、「期待感を遥かに上回り、劇場で呆然としてしまいました。『極道大戦争』も負けてないけどな!と思いながら、本当にエネルギーを貰いました」と語り、凄まじい改造車が出て来る本作とあって「プライベートではどんな車に乗ってるんですか?」と質問。するとミラー監督は「信憑性がなさそうだけど、レクサスのハイブリッドだよ・・・」と地球に優しい素顔を見せた。

さらに、ミラー監督の「ベイブ」や「ハッピー・フィート」が好きな20代のニコ生視聴者の女性からは「路線変更したんですか?」という質問が飛び出し、監督も苦笑いしつつ「『マッドマックス』も20代の女性に楽しんでもらえると思うよ。本当に強い女性たちが出てくるしね。最初のシリーズの頃、僕には子供がいなかったんだけど、子供が生まれて、ファミリー・ムービーを沢山観るようになって、『ベイブ』や『ハッピー・フィート』を作ったんだ。今は子供たちも成長したから『マッドマックス』の世界に戻って来たんだよ」と語った。

監督の話は尽きず、宮崎駿監督の作品(特に「千と千尋の神隠し」)が好きということで、ジブリ美術館を訪れた話や、「Do you like Sushi?」というスクリーン上の質問に「Yes!」と突然答え、次に見つけた「Mad Max Sushi Road」にも反応し、「続編のタイトルにするよ」とジョークを飛ばすなど笑いの絶えない会見となった。そして最後に「僕が初めて監督した『マッドマックス』を、最初に受け入れてくれた国は日本です。深く感謝しています」と言って、会見が締めくくられた。

公開情報 ワーナー・ブラザース映画配給「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は2015年6月20日(土)から新宿ピカデリー、丸の内ピカデリー他2D/3D&IMAX全国公開
公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/madmaxfuryroad/

バックナンバー

ページのトップへ