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長瀬智也が地獄の鬼に!宮藤官九郎監督最新作「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」クランクアップ報告会見(2015.07.08)

宮藤官九郎監督・脚本、長瀬智也、神木隆之介共演による最新作「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」のクランクアップ報告会見が7月8日(水)に東映東京撮影所で行われた。今回、宮藤監督が舞台に選んだのは“地獄”!5月19日から都内で撮影を開始し、7月5日にクランクアップを迎えたばかりということで、セット撮影が行われていた会場には髑髏が横たわるなど地獄の雰囲気がプンプン。7年ぶりの映画主演となった長瀬は「宮藤監督とはいくつかお仕事させていただいていますが、好きな映画が一緒だったり、お互いバンドをやっていたりして、いつか音楽を題材にした映画をやりたいね!と話していました」と明かし、冒頭から延々と本作への熱い思いを語り始めた。

修学旅行中のある日、不慮の事故にあった大助が目覚めると、そこは深紅に染まった空と炎、髑髏が転がり、人々が責め苦を受ける地獄だった!同級生のひろ美ちゃんを一途に思う大助は、現世への転生を目指すべく、赤鬼と一緒に大奮闘を繰り広げる。会見では、追加キャストとして、尾野真千子、森川葵、桐谷健太、清野菜名、古舘寛治、皆川猿時、古田新太の出演も発表された。

地獄農業高校の軽音楽部顧問で、地獄専属ロックバンド“地獄図(ヘルズ)”のボーカル&ギターの赤鬼・キラーKを、特殊メイクでハイテンションに演じる長瀬は「他の人がキラーKを演じたら嫉妬する」と言うくらい役に入り込んでいたようで、「毎回90分くらいかけてメイクしていたんですが、鬼になると自分の顔を忘れてしまうくらいでした。共演のみんなもメイクを取ると『こんなにカッコイイ顔だったの?』っていう感じで、いろんな意味でクオリティが高く、想像以上の作品になっています。皆さんの心に何かしら残る作品になると思うので、公開を楽しみにしていてください!」とコメント。

完全オリジナル作品として挑んだ宮藤監督は「40日間の撮影のうち30日くらいは地獄の撮影だったんですが、このスタジオで天国を撮ったら、地獄慣れし過ぎたスタッフが具合悪くなっちゃって、僕も今日は風邪ぎみですが、よろしくお願いします」と何とも言えない挨拶。地獄を舞台にしたことについては「昔から悪いことをすると地獄に堕ちると教わってきましたが、アメリカのヘビメタとかは“ヘル!ヘル!ヘル!”って地獄を肯定していて、カッコイイ人がみんな地獄に堕ちると思ったら、死ぬのも恐くないなと思って」と明かした。

また、長瀬の起用については「僕はジャック・ブラックが好きなんですが、これまでもいろんな顔芸を見せてくれてきた長瀬君で、いつか『スクール・オブ・ロック』みたいな、日本では見られないコメディをやりたいなと思ったんです。長瀬君が鬼で、地獄でバンドをやっていたらいいなと思いました」と語り、長瀬も「僕しかいないですよね!」と自信満々に応じ、「この作品をやってきて思ったのは、こんな地獄だったら悪くないかもな、ということです。それくらい監督が思い描いているものが具体化されていると思います」と語った。

ここで、かなりヘビメタでギラギラなキラーKの写真パネルが登場。長瀬は「右手がジミヘンでペイズリー、左手がカート・コバーンでネルシャツ、声は忌野清志郎さんで、下半身がマイケル・ジャクソンでピタっとしてます。カッコ良すぎて地獄に堕ちた人たちが集まった感じです」とビジュアルを総評。

また、フツーの高校生ながら地獄に堕ちる大助を演じた神木は「笑えて泣けて、観た方が本当に楽しかった!と思える作品になっていると思います。大助は無自覚に地獄に堕ちる要素が満載なやつで、いかにみんなをイライラさせるかが勝負でした」と明かし、15年ぶりの共演となる長瀬からは「こんなに逞しくなっちゃって」と目を細められ、「あの時、長瀬さんは僕と同じ22歳だったんですよね。なんか凄いなぁと嬉しくなりました」と感慨深げ。それを聞き長瀬は「15年周期だとしたら、次は51歳。そうなると、あと1、2回しかできないな」と、どういう訳か15年ごとの共演が決まってしまった様子。

神木を起用した理由についても宮藤監督は「なんかサディスティックな気持ちになってしまうんですよね。神木君が地獄で拷問を受けていたら楽しいだろうなと。一緒にドラマ(「11人もいる!」)をやった時、ゲイバーでタンバリンを叩いている姿を見て、もっといじめたいと思ったんです。拷問のシーンでも、いい顔するんですよね。一日中、吊られてる日もあったよねー!みんなとこの楽しさを共有したいなと思いました」と嬉しそうにコメント。

最後に長瀬は「とんでもない作品が出来ると思います。個人的には伝説になるんじゃないかと思うくらい、お芝居も音楽も半端ないです!お子さんからご年配の方まで、きっと楽しんでいただけるんじゃないかなと思っています。本当に素晴らしいキャストが揃い、ゲストも凄い方たちが出ているので、その辺もチェックして欲しいです。2月の公開ですが、僕らも早く皆さんに観てもらって、リアクションを知りたいです。よろしくお願いします!」と熱く締めくくった。

公開情報 東宝/アスミック・エース配給「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」は2016年2月全国公開
公式サイト:http://tooyoungtodie.jp/

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