全米では6月12日の公開から僅か1ヶ月も経たない内に歴代4位の大ヒットとなっているシリーズ最新作｢ジュラシック・ワールド｣の来日記者会見が7月13日(月）に行われ、コリン・トレボロウ監督、ヒロインのクレアを演じたブライス・ダラス・ハワード、クレアの甥・グレイとザックを演じたタイ・シンプキンスとニック・ロビンソンが、日本語吹替版キャストの玉木宏、木村佳乃、松岡茉優と共に登壇。日本がプロモーションツアーの最終地ということで、来日キャストは｢とても楽しみにしていた｣と口々に語り、監督も｢世界中の人に楽しんでもらっているので、日本の皆さんにも楽しんでほしい｣と挨拶した。

恐竜たちと触れ合うことができる最先端のテーマパーク｢ジュラシック・ワールド｣で、知性や攻撃性が未知数のインドミナス・レックスが逃亡。ジャングルの奥深くへと姿を消し、恐竜や人間を問わず園内全ての生物の命が危機にさらされる。製作総指揮のスティーヴン・スピルバーグのお墨付きを得たトレボロウ監督は｢22年前にジョン・ハモンドが夢見たテーマパークが実現出来ていたらどうなっていただろう？ということで完成した作品。太古の生物たちと触れ合うことができるというジョンの夢を叶えられた。これまでのシリーズを受け継ぐだけでなく、全く新しい、今の若者たちのためのジュラシック・ワールドを作りたいと思ったし、達成できたと思っている｣と誇らしげにコメント。

ブライスも｢この作品が若者たちから支持されているのは、私が12才の時に初めて『ジュラシック・パーク』を劇場で観た時と同じようにワクワクするからだと思う｣と興奮気味に語り、恐竜たちとの共演については｢アニマトロニクスの技術により恐竜たちがまさにそこに居る！と感じる瞬間を経験して演技が出来たのが良かった。実際には空を見上げても点しかないという時でも、想像力を働かせることができたの｣と明かし、タイも｢どのシーンも撮っていて楽しかったし、想像力をいっぱい使って、恐竜に追いかけられたりした。でも、滝の上からジャンプするシーンが高所恐怖症の僕としては一番大変だった｣と明かした。

テーマパークの乗り物として360度が見渡せるアトラクション“ジャイロスフィア”など最新技術も登場することについて監督は｢実際にあれは作った乗り物なんだ。タイとニックの二人が乗って、ジャングルに入っていき、逆さまにされたりするから、リアルで観ている人も感情移入できると思う｣と語り、ニックも｢より密接に恐竜に近づけるように作られていて、ガラスの反射や色も複雑だったけど、見事に作りあげていたと思う｣と絶賛。ところがタイは｢ジャイロスフィアでのシーンは2ヶ月もあって、居心地が悪いし、シートも固くて、エアコンももう少しどうにかできたんじゃないかな？｣と不満気。「でも、めちゃくちゃクールな乗り物だったけどね！｣と実は楽しんでいたよう。

クリス・プラット演じる恐竜行動学のエキスパートで元軍人オーウェンの日本語吹替を務めた玉木は｢13才の時に夢中で観た映画の声を、まさか担当させていただけるとは思わなかったです！｣と明かし、クレアの声を担当した木村も｢劇場で観て、大好きな映画だったので光栄でした｣と語り、既にハリウッドデビューしているということで、司会者から次回作に出られるとしたらどんな役を演じたい？と聞かれると｢夢のような話ですけど、動物が大好きなので、恐竜の調教師役はどうでしょう？｣と乗り気の様子。

グレイの声を担当した松岡は｢吹替は初めてだったんですが、タイ君の口元をずっと2週間くらい見ていたので、今は初恋の人に会ったようでドキドキしています｣と明かし、それを聞いたタイは｢なんか不思議で照れるな。会えて嬉しかったよ｣とモジモジ。また、各国で大ヒットしていることについて玉木は｢日本でも楽しみにしているファンが一杯いるので、必ず良い結果が生まれると思っています｣と監督に語りかけ、監督も｢実は今までいろんな国を回ってきましたが、ボイスキャストに会うのは初めてなんです。声は役者の重要な一部で、観客が繋がりを持てる要素なので、3人にお会いして、良い俳優が揃っていると自信が持てました｣とコメント。

最後にブライスは｢実は11才の時に父（ロン・ハワード）が監督したトム・クルーズの主演作（｢遥かなる大地へ｣）のプロモーションで来日して、初めて外国で父の作品を観たんですが、日本の観客の方々は素晴らしく、映画に愛情を持ってくれていることがわかって感動した思い出があります。佳乃さんも言っていましたが、2回でも3回でも観に来て欲しいと思います｣と語り、監督は｢今は携帯やタブレットなどで独りで映画を観ることもできますが、本作は子供から大人まで一緒に笑ったり、泣いたり、叫んだりできる作品なので、愛する人たちと皆で劇場に行って、ご覧いただきたい｣とPRした。