ニュース

行定勲監督がアジアの監督とオムニバス映画を製作!「第28回東京国際映画祭」記者会見(2015.07.28)

10月22日(木)から31日(土)までの10日間に亘り開催される「第28回東京国際映画祭」の記者会見が7月28日(火)に行われた。今年は会期を昨年より1日延長し、これまで開催してきた六本木ヒルズに加え、新宿バルト9、新宿ピカデリー、TOHOシネマズ新宿など新宿地区の映画館にエリアを拡大して開催。オープニング作品にはロバート・ゼメキス監督、ジョセフ・ゴードン=レヴィット主演作「ザ・ウォーク」、クロージング作品には直木賞作家・桜木紫乃原作、佐藤浩市、本田翼初共演作「起終点駅 ターミナル」が決定した。

第1回の開催(1985年)から30年の節目を迎えることから、椎名保ディレクター・ジェネラルは「映画祭の方向性を考える上で映画人だけでなく、一般の方々にも楽しんでいただける映画祭を目指します」と挨拶し、今年からの変更点については「上映本数を増やそうと思い、新宿の映画館を利用させていただき、エリアを広げて開催します。また、国際交流基金アジアセンターとの企画『アジア三面鏡』では、アジアの3人の監督がオムニバス映画を製作します。京都ヒストリカ国際映画祭とも提携し、若手クリエイター育成のためのワークショップを開催し、東京だけでなく京都の街も楽しんでもらおうと思っています。皆さんに楽しんでいただける映画祭を目指して企画を進めていますので、期待していただきたいと思います」と語った。

今年は主要部門を3つのセクションに分け、《コンペティティブ》ではこれまでどおり「コンペティション部門」、「アジアの未来部門」、「日本映画スプラッシュ部門」を実施。《ショーケース》では「特別招待作品部門」、「ワールド・フォーカス部門」に加え、「パノラマ部門」(日本公開前の個性的な最新作をプレミア上映)、「Japan Now部門」(過去1年の日本映画を振り返って上映)が登場。《クローズアップ》では「国際交流基金アジアセンター presents CROSSCUT ASIA 部門」と新たに「日本映画クラシックス部門」(デジタル・リストアされた日本映画の上映)を実施する。なお、本年度の「コンペティション部門」審査委員長は、「ユージュアル・サスペクツ」や「X‐MEN」シリーズで知られるブライアン・シンガー監督に決定した。

クロージング作品として上映される「起終点駅 ターミナル」の主演2人からビデオメッセージが届き、佐藤浩市は「10年前、東京国際映画祭で根岸吉太郎監督の『雪に願うこと』で主演男優賞をいただきました。不思議なことに『起終点駅 ターミナル』の初日の現場で『雪に願うこと』の初日に感じたような皆の意識の高さを感じました。それが今回、クロージング作品になったのは、本当に嬉しい驚きでいっぱいです」と語り、本田翼も「この作品は見終わった後に少し幸せになれるような温かい作品です。この秋、お会いできることを楽しみにしています」とコメント。

また、椎名ディレクター・ジェネラルも話していたように、国際交流基金アジアセンターと共に「アジア・オムニバス映画製作シリーズ『アジア三面鏡』」を始動。記念すべき第1回は、日本から行定勲監督、フィリピンからブリランテ・メンドーサ監督、カンボジアからソト・クォーリーカー監督が、それぞれの視点でアジアに生きる人々を描き出すことで、その向こうに浮かび上がる社会や文化を三面鏡のように映し出す。行定監督は「この2人と一緒に一つの作品に取り組めるというのは刺激的。釜山映画祭でもオムニバスの製作に参加させてもらいましたが、それぞれの作品が重視され、繋がりがなかったので、今回は互いを三面鏡として、メビウスの輪のように作品の中で思いを巡らせられたらと思っています」と明かした。

本企画は来年の東京国際映画祭での上映を目指すということで、まだ3人で最初のディスカッションを終えたばかりということだが、何か具体的に出て来ているテーマはあるのか聞かれると、行定監督は「一つだけ言えるのは米の話。米については長いこと話しました(笑)。でもこれはテーマにはならないと思います」とまだまだアイデアを絞り出している段階のようで、「10月の映画祭で再会した時には、一つのものが見えてくるんじゃないかと思います」と期待を膨らませた。この他、特集上映として「寺山修司生誕80年」、「生誕100年 オーソン・ウェルズ―天才の発見」、追悼特集「高倉健と生きた時代」、アニメーション特集「機動戦士ガンダム」、「乱」4Kデジタル復元版ジャパンプレミアなども決定している。

開催情報 2014年10月22日(木)〜10月31日(土)、六本木ヒルズ、TOHOシネマズ新宿他で開催
公式サイト:http://2015.tiff-jp.net/ja/

バックナンバー

ページのトップへ