ニュース

飛行機にぶら下がるのはオススメしません!トム・クルーズ主演「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」来日記者会見(2015.08.03)

21回目の来日を果たし、羽田空港で 700名ものファンたちに迎えられたトム・クルーズ主演最新作「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」の来日記者会見が8月2日(日)に行われた。全米でも7月31日に公開されたばかりで、金曜日の初日としては同シリーズ最高の2030万ドルを記録するヒットスタートを切ったということで、トムは「2週間前に完成して、出来立てホヤホヤといった感じなんだけど、本当に素晴らしい結果だし、みんなで一生懸命作りあげた作品を、観客の皆さんに喜んでもらえて満足しているよ」と誇らしげに笑顔を見せた。

イーサン・ハント率いる米国諜報機関IMFは無国籍スパイ“シンジケート”の暗躍により、またしても解体の窮地に追い込まれてしまう。孤立無援の状態のなか次々と危機が降りかかり、敵か味方かわからない謎の美女イルサの登場にも翻弄されながら、IMFのチームは不可能と思われるミッションに立ち向かっていく。トムは今回も自ら体を張って、超高速で上昇する飛行機の機体にしがみつくスタントや、長時間ノーカットで撮影された潜水シーンなど、命懸けのアクションを繰り広げている。

クリストファー・マッカリー監督は本作の出来栄えについて「トムとコラボレーションした5作目の作品になるんだけど、毎回が学びの現場で、我々が学んできたことから生まれた結果に非常に満足しているよ」と自負。トムも同調して「まるで生徒のようにいつも現場で新しいことを学ぶことができるんだ」と語り始めると目の前のマイクが垂れ下がり、何度か定位置に直そうとするも制御不能に。スタッフが直すため一旦、会見がストップするもトムは「今もこうして新しいこと(マイクの直し方)を学んだよ!アリガトウ!」とユーモアを見せ、会場を和ませた。

気を取り直してトムは「今回の撮影でも今まで知らなかった軍用機のぶら下がり方なんかを学んだよ。でも皆さんには、決してお勧めできないけどね!あのアイデアは監督が思いついたものなんだ」と監督をチラリと見やり、監督も「あれはジョークのつもりだったんだけどな」と応酬。すかさずトムも「楽しそうかもしれないな!とは思ったんだよ」と返し、息の合ったところを見せた。また、トムはこの決死のアクションシーンについて「機体の外にカメラを設置するにしても、重力がかかるから適切な角度で設置しなければならないし、僕もゴーグルすら着けることができないから、目を守るために眼球を覆うコンタクトレンズを開発したんだ。それに絶対スーツを着たかった。というのも『北北西に進路を取れ』へのオマージュにしたかったんだ」と明かした。

さらにトムは「1000フィート上がるごとに3度気温が下がるから、めちゃくちゃ寒かったよ。エンジンからは排気ガスが出てきて息が苦しかったし、ゴミや鳥がぶつかってきたら大変なことになることもわかっていた。ぶら下がるだけじゃなくて、演技もしなければならなかったからね。撮影の前夜に滑走路に行ってみたんだけど、霧が出ていて、下から照明が当てられた機体がまるでモンスターのように見えたよ」とさすがのトムも今回ばかりは危険なスタントにたじたじだった様子。

そんなトムを見守っていた監督は「あの撮影ではコミュニケーションを取るのが大変だった。彼は耳栓をしていて僕の声が聞こえないし、分厚いコンタクトレンズでよく見えてもいない。撮影中はずっと叫んでいて、『パニックじゃない!これは演技だからカットしないでくれ!』と言ってるんだけど、それがパニックなのか、素晴らしい演技なのか区別がつかない感じだったよ」と語り、トムは「結局あのシーンは8回も撮ったんだけど、無事に終わって、皆さんを楽しませることもできて良かったよ」と胸をなでおろした。

また、本シリーズが長年続いてきた理由や作品への想いをトムは「『ミッション:インポッシブル』は初めてプロデュースした作品だったんだ。僕は映画学校に通っていたわけではないから、映画のあらゆることをとにかく現場で学んできた。このシリーズは色々な国を巡らせてくれて、その国の人や文化を知るチャンスを与えてくれて、新しいことにもチャレンジさせてくれた。それにサスペンスやアクション、コメディの要素もあり、観客の皆さんを最大限に楽しませることができる作品だと思っているよ」と熱くコメント。

さらに監督も「個人的には僕の願いが叶った映画。このシリーズにはルールがあって、不可能なことをイーサン・ハント自身はやりたくないんだけど、絶対不可能なことを毎回やらなくてはいけないという状況を作り出さなければいけない。だから脚本作りは非常に難しい。でも私たち自身も物語がどこに到達するか分からないから、観客と同様に毎回サプライズが待ち受けているんだよ」と語り、最後にトムは「映画作りはプレッシャーの塊だけど、それは特権であり有難いことだと思ってる。だってそれによって人々を楽しませたいという夢を叶えることができるんだからね」と最後までエンターテイナーとして顔を見せた。

公開情報 パラマウント ピクチャーズ配給「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」は2015年8月7日(金)全国公開
公式サイト:http://www.missionimpossiblejp.jp/

バックナンバー

ページのトップへ