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“本国”にボヤきっぱなしの大泉洋が超ひねくれ者に!「グリンチ」吹替版製作発表会見(2018.09.13)

「怪盗グルー」シリーズや「ペット」「SING/シング」と次々とヒットアニメーションを世に送り出し、大人気キャラクター“ミニオン”も生み出したイルミネーション・エンターテインメントの最新作「グリンチ」の吹替版製作発表会見が9月13日(木)に行われ、大泉洋、杏、秋山竜次(ロバート)、横溝菜帆、宮野真守が登壇。吹替を担当するグリンチそっくりの緑色のスーツで登場した大泉は「こんなにみんな服装をキャラクターに寄せてくるとは!僕なんかグリーンバックに緑の服で透けてるんじゃない?『ひねくれ者がピッタリだよね!』と言われて若干複雑な気持ちですよ」と初っ端からボヤきを炸裂させた。

欧米の子供たちなら誰もが親しむとされる絵本作家ドクター・スースによる「グリンチ」の映画化。友達も家族もおらず、いつも一人ぼっちのグリンチは、他人の幸せが大嫌いな“超ひねくれ者”のオトナになってしまった。村はずれの洞窟で誰とも会わずに暮らしていたが、村の人々が幸せな気分に包まれるクリスマスを盗むことを思いつき、大計画に乗り出す。本国アメリカではグリンチの声をベネディクト・カンバーバッチが担当している。

絶賛吹替作業中という大泉は「とんでもなく難しい!カンバーバッチさんのお芝居に合わせて映像が作られているので、それに合わせないと本国からクレームが来るんですよ。グリンチの足だけしか映ってなくて、『シーシシシシッ』って言うところも、一個『シ』が足りないとか!だったらカンバーバッチさんの『シ』を使ってくれよ!彼は好き勝手に演じられたからいいですよ。それに合わせる僕は必死!こんなに細かいと知っていたら、やらなかった!」と気持ちを吐き出し、「僕ばかり喋ってごめんなさい。随分ボヤいちゃった。それくらいやりがいがあるということです」と何とか気持ちを収めた。

グリンチの心を変える少女シンディのママ役を演じる杏は「双子ともう一人子供がいる設定で自分とも重なり、双子のお母さん“あるある”を提案させていただきました。どっちがお兄ちゃんでどっちが弟というのをあまり意識させないために、双子のお母さんは名前で呼ぶようにするので、台本にあった『お兄ちゃん』『弟』というセリフは、本国にも問い合わせてもらって、『ビーン』と『バスター』と呼ばせていただきました」と明かした。すると大泉は「そんな自由がききました!?『シーシシシシッ』で『シ』が足りないとか言ってる人たちですよ。僕も『シ』を減らしたいって本国に問い合わせないと!」と言って笑った。

クリスマスが大好きなグリンチの隣人ブリクルバウム役の秋山は「とにかく陽気で、町に一人はいるようなギリギリな感じのおじさん。上手くイジれる人しか扱えないようなキャラクターで、めちゃくちゃ笑うので大変です」と語り、お母さん想いの優しい少女シンディ・ルー役の菜帆ちゃんは「大好きなイルミネーション作品に初めて出られて、とっても嬉しいです」と目をクリクリさせて挨拶。また、「ミニオンズ」でも大活躍した宮野は「ナレーターとしてグリンチに寄り添えるような表現ができたら。日本語のリズム感でやって欲しいと言われているので、子供に語りかけるようにナレーションしようと思います」とコメント。

ここで世界初解禁となるグリンチとシンディが出会うシーンが吹替バージョンで披露されることとなり、大泉は「こんだけ(一生懸命)やっててリップがずれてたらどうしよう!?」と心配顔。映像を観た菜帆ちゃんも「全然合わなくて、何回も何回もとり直しました」と明かしたが、大泉は「上手だったわー。イメージぴったり!」と絶賛。また、「アニメのお仕事の時は娘にやるべきか聞くんですが、『ちょっと意地悪な役みたいよ』と言ったら、『最後はいい人でしょ!』と言われました。それと『なかなか本国は手強いよ』と愚痴っているので、パパの嫌いな“本国”っていう国があると思っているかもしれない」と明かした。

グリンチのように声優メンバーから盗み出したいものを聞かれると、大泉は「宮野さんの声優としての技」とし、宮野は「家でも練習します」と努力の賜物であることを明かした。すると大泉は「僕は新鮮な気持ちでいたいから」と練習していないことをほのめかし、宮野は「合わせるところだけ練習して、気持ちは新鮮です!」とキッパリ。「僕は大泉さんの好感度を盗みたい。みんなに愛される空気感がステキ」と持ち上げられた大泉は「こう見えて人見知りなので、余計に喋ってしまう。世界中から愛されたいんです。でも本国は敵に回してるけど・・・」とひたすら本国ネタが尽きない様子。

そして最後にサプライズでベネディクト・カンバーバッチから大泉に向けたビデオメッセージが披露されると、「ウォー、すごい!ダメだって!こういうのがあるって言っておいてくれないと!冒頭からディスちゃったし!」と興奮気味。気を取り直して「役者として納得できない時もあり、OKを貰っても『もう一回』とこだわりたくなるような、すさまじくクオリティの高いアニメです。お子さんも大人も楽しめる楽しいシーンの連続です。カンバーバッチさんをはじめ本国の皆さんが頑張っていると思いますが、吹替版でもお楽しみください」と締めくくった。

公開情報 東宝東和配給「グリンチ」は2018年12月14日(金)全国公開
公式サイト:https://grinch.jp/

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