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RADWIMPSとの強力再タッグで、完成に向けて邁進中!「天気の子」製作報告会見(2019.07.03)

新海誠監督最新作「天気の子」の製作報告会見が7月2日(火)に行われ、監督をはじめ、川村元気プロデューサー、声優を務める醍醐虎汰朗、森七菜、本田翼、「君の名は。」に続き音楽を担当するRADWIMPSの野田洋次郎、桑原彰、武田祐介が登壇した。公開が迫る中、現在も鋭意製作中ということで、新海監督は「とてもいい状態のフィルムになっています。そうだよね!」と戦友とも言える野田に同意を求め、野田も「まだ途中の段階しか観ていませんが、やっとこの作品に会えた!という感じです」と喜びを噛みしめた。

天候の調和が狂っていく時代、東京にやって来た家出少年・帆高と、不思議な力を持つ少女・陽菜が、運命に翻弄されながらも自らの生き方を“選択”していく物語。2016年夏に公開され、興収250.3億円を記録した前作「君の名は。」は世界135の国と地域で配給され、全世界興収400億円を達成したが、「天気の子」も既に140の国と地域での公開が決定しており、期待度の高さがうかがえる。川村プロデューサーは「ほぼ同じタイミングで海外でも観ていただけますし、映画大国のインドでは5万人もの署名が集まって、現在は調整中です。前作を届けられなかった国にもどんどん広がっていくと思います」と明かした。

2000人のオーディションから抜擢された醍醐は「泣いたり、笑ったり、感情の起伏が激しかったです。愛について描いていて、それは帆高と陽菜の恋愛でもあるんですが、家族や友人、身近にいる人たちをもっと大切にしながら生きよう!そういうことを感じられる映画だと思います」と語り、同じく大抜擢となった森も「新海監督がご自分の声を入れて見せて下さったVコンテが本当にお上手で、それを受け継ぎながら私の個性も出せればと思いました。客観的に観るとこんなに壮大な物語なんだ!と感じていて、帆高と陽菜の選択を見て、私たちならどうするだろう?と考えさせられました」と明かした。

新海監督は「ギリギリまで製作が許されているのも、『君の名は。』が沢山の方々に観てもらえたからなので、前作に助けられています。エンターテイメント大作として、絶対観て損はさせません!東宝の夏映画としての王道の物語とは違って、醍醐君や七菜ちゃんも言っていたとおり、愛について考える映画だし、『あなたならどうする?』と投げかけるような作品になっていると思います」と自信をのぞかせた。

帆高が働くこととなる編集プロダクションで取材に奔走する女子大生・夏美を演じる本田について監督は「Vコンテは観てくれていたのかな?」とパンチをかまし、本田も慌てて「ちゃんと観てますよ!」と返したが、「予想もしないようなアクセントやトーンで来るから」とポツリ。そんな監督に野田も「今のは褒めているの!?」とツッコミを入れたが、「楽しみにしていたんですよ。それに(アフレコの時は)スッピンでしたよね」と本田に語りかけ、「素の自分でやりたかったので、裸足で、お化粧もとっていました。新海さんの映像は、アニメなのに空気まで感じられて、細部までこだわりがあって凄いなと思いました」と笑顔で語った。

また、既に発表されているRADWIMPSによる主題歌「愛にできることはまだあるかい」「グランドエスケープ (Movie edit) feat.三浦透子」に加え、「風たちの声 (Movie edit)」「祝祭(Movie edit) feat.三浦透子」「大丈夫 (Movie edit)」と5曲ものタイトルが解禁され、26曲も劇伴を手掛けていることが明らかとなり、野田は「前作よりも深く結びついていると思います。監督からLINEにコピペした脚本がどんどん送られて来るので(笑)、その都度、曲をお渡ししていました」と明かし、監督も「僕の知らない少年、少女の気持ちが曲の中に入っていました」とコメント。

さらに野田は「新海さんらしい作品だと思いつつ意外性もありました。わかりやすくマスに向けた物語になるのかと思ったら、『賛否を巻き起こすだろうな。こう攻めてきたのか』と。やりたいことに正直で、驚かされました。毎日監督にメールして、そのプロセスは、ただ音楽を作ってライブして、では辿り着けない境地だし、これが最後だと思わないと乗り切れないくらい大変だったけど、振り返ると楽しかったです」と明かし、監督も「今回は『もういいよ!』と言っているのに、どんどん曲を送ってくれて・・・。でも聴くと良くて、心動かされたし、いい映画にして完成させなければと思えました」と語った。

公開情報 東宝配給「天気の子」2019年7月19日(金)全国東宝系公開
公式サイト:https://tenkinoko.com/

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