第76回ゴールデン・グローブ賞「グリーンブック」が3冠(2019.01.09)
第76回ゴールデン・グローブ賞授賞式が1月6日(日本時間7日)にロサンゼルスのビバリー・ヒルトン・ホテルで開催された。映画の部ではミュージカル/コメディ部門の作品賞にピーター・ファレリー監督作「グリーンブック」(ギャガ配給、3月1日公開)が輝き、助演男優賞(マハーシャラ・アリ)、脚本賞も獲得し最多の3冠受賞となった。
同作は、1962年の米南部を舞台に、黒人ジャズピアニストとイタリア系用心棒兼運転手が黒人専用ガイドブック(グリーンブック)を頼りに旅する実話を映画化。ドラマ部門作品賞はブライアン・シンガー監督作「ボヘミアン・ラプソディ」(FOX配給)が受賞し、主演男優賞(ラミ・マレック)も獲得。日本での累計興収が1月6日までに84億円を突破し、昨年公開の洋画で第1位となった。また、ドラマ部門主演女優賞は「天才作家の妻―40年目の真実―」(松竹配給、1月26日公開)のグレン・クローズ、ミュージカル・コメディ部門主演男優賞は「バイス」(ロングライド配給、4月5日公開)のクリスチャン・ベール、主演女優賞は「女王陛下のお気に入り」(FOX配給、2月15日公開)のオリヴィア・コールマンが輝いた。なお、日本からは外国語映画賞に是枝裕和監督の「万引き家族」、長編アニメ作品賞に細田守監督の「未来のミライ」がノミネートされていたが惜しくも受賞を逃がした。
【ドラマ部門】
▽作品賞=「ボヘミアン・ラプソディ」
▽主演男優賞=ラミ・マレック(「ボヘミアン・ラプソディ」)
▽主演女優賞=グレン・クローズ(「天才作家の妻―40年目の真実―」)
【ミュージカル/コメディ部門】
▽作品賞=「グリーンブック」
▽主演男優賞=クリスチャン・ベール(「バイス」)
▽主演女優賞=オリヴィア・コールマン(「女王陛下のお気に入り」)
【共通部門】
▽監督賞=アルフォンソ・キュアロン(「ROMA/ローマ」)
▽助演男優賞=マハーシャラ・アリ(「グリーンブック」)
▽助演女優賞=レジーナ・キング(「ビール・ストリートの恋人たち」)
▽外国語映画賞=「ROMA/ローマ」(メキシコ)
▽長編アニメ作品賞=「スパイダーマン:スパイダーバース」
▽脚本賞=ニック・バレロンガ/ブライアン・カーリー/ピーター・ファレリー(「グリーンブック」)
▽作曲賞=ジャスティン・ハーウィッツ(「ファースト・マン」)
▽主題歌賞=“シャロウ”(「アリー/スター誕生」)
▽セシル・B・デミル賞=ジェフ・ブリッジス