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「第69回ベルリン国際映画祭」金熊賞はナダブ・ラピト監督作「シノニムズ」(2019.02.20)

「第69回ベルリン国際映画祭」が2月17日(現地時間)に閉幕し、16日に行われた授賞式で最高賞の金熊賞にはイスラエルのナダブ・ラピト監督作「シノニムズ(英題)」が輝いた。

「シノニムズ(英題)」は監督の実体験を基に、フランスへ渡ったイスラエル国防軍の元兵士である青年が新しい土地で生きることの難しさを描いている。銀熊賞(審査員グランプリ)にはフランソワ・オゾン監督が聖職者による児童性的虐待を描いた「バイ・ザ・グレース・オブ・ゴッド(英題)」が輝いた。日本からは、パノラマ部門に出品されていたHIKARI監督の「37 Seconds」が同部門の最高賞に当たる観客賞と国際アートシアター連盟賞をダブル受賞。先天性脳性まひを抱える女性の成長と生きる姿を、ユーモアを交えて描いている。また、ジェネレーション(14plus)部門で長久允監督の「ウィーアーリトルゾンビーズ」(日活配給、6月公開)が日本映画では初となるスペシャルメンションを獲得した。主な受賞結果は次のとおり。

●金熊賞=「シノニムズ(英題)」(ナダブ・ラピト監督、フランス/イスラエル/ドイツ)。
●銀熊賞▽審査員グランプリ=「バイ・ザ・グレース・オブ・ゴッド(英題)」(フランソワ・オゾン監督、フランス)、▽アルフレッド・バウアー賞=「システム・クラッシャー(英題)」(Nora Fingscheidt監督、ドイツ)、▽監督賞=アンゲラ・シャーネレク(「アイ・ワズ・アット・ホーム、バット(英題)」、ドイツ/セルビア)、▽女優賞=メイ・ヨン(「ソー・ロング、マイ・サン(英題)」、中国)、▽男優賞=ワン・ジンチュン(「ソー・ロング、マイ・サン(英題)」、中国)、▽脚本賞=マウリツィオ・ブラッチ/クラウディオ・ジョヴァンネージ/ロベルト・サビアーノ(「ピラニアズ(英題)」、イタリア)、▽芸術貢献賞=ラスムス・ビデベック(「アウト・スティーリング・ホーシーズ(英題)」の撮影、ノルウェー/スウェーデン/デンマーク)。

(2月18日付 日刊興行通信より)

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