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グランプリは連続テレビ小説「半分、青い。」×岐阜県!「第9回ロケーションジャパン大賞」授賞式(2019.02.21)

国内の映画・ドラマの舞台やロケ地を応援する雑誌「ロケーションジャパン」は、この1年で最も地域を盛り上げた作品と人、ロケ受入れに尽力した都道府県・市町村を表彰する「第9回ロケーションジャパン大賞」の授賞式を2月21日(木)に開催。グランプリには、連続テレビ小説「半分、青い。」×岐阜県、準グランプリには映画「万引き家族」×千葉県いすみ市が選出され、各賞受賞の市区長村代表や作品関係者、全国のフィルムコミッション関係者が集まり、盛大に開催された。

本年の「ロケーションジャパン大賞」は、ご当地感、話題性、ロケ地行楽度を基準とし、2017年11月1日から2018年12月2日までに公開または放送された映画・ドラマ・アニメから34作品をノミネート。8000名の一般投票ポイント、地域側のロケ誘致の継続性をポイントに、4つの基準でポイント化して加算し、各賞を決定している。

グランプリを獲得した連続テレビ小説「半分、青い。」のロケ地となった岐阜県の古田肇知事は「ヒロインの言葉を借りるなら『取ってまった!』という感じです。昨年は災害に見舞われた反面、ドラマを通して岐阜の魅力も発信でき、一文字で表すなら『半』。良いことも悪いことも半分半分でした。来年はまた大河ドラマ『麒麟がくる』のロケ地にもなりますので、再びグランプリをいただけるよう頑張ります!」と挨拶した。

準グランプリに輝いた「万引き家族」のロケ地である千葉県いすみ市の早川卓也副市長は「昨年は、撮影サポート部門の賞をいただき、全国ふるさと甲子園では準グランプリだったので、満を持してのグランプリを期待していました(笑)。でも、素晴らしい映画に出会え、行政と民間が協力して準グランプリをいただけたことを嬉しく思います」と感謝し、田口聖プロデューサーも「夏のシーンを1日だけ大原海水浴場で撮影したことで、是枝監督は脚本をブラッシュアップできたと話しており、本当に感謝しています」と述べた。

また、高い作家性と地域性豊かな作品を制作した監督を監督賞として選出しており、「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督が選ばれ、「ロケ地は廃墟とSKIPシティの施設と自宅だったのですが、あの廃墟は『ここしかない!』と一目惚れして決めた所です。今では人気スポットのようで、聖地巡礼ツアーも有り難いことに30分で完売したそうです。僕は汚いところが好きで、『こんな場所があるよ!』と教えていただければ、次のロケ地になるかもしれません」と言って笑い、来場したキャストの面々と共に記念撮影におさまった。

最後に山田実希編集長は「1月15日に賞の発表をさせていただいたのですが、様々な反響がありました。まず、製作者の方々からロケ地域の皆さんに恩返しができる賞をいただけて嬉しいという言葉をいただき、この賞を始めた当初はまさか恩返しの賞になるとは思ってもいませんでした。そして、各地域の方たちが授賞式の際には地元の美味しいものを、製作者の皆さんに振る舞いたいと言って下さいました。今回の結果は、映像製作者の皆さんの熱量と地域の皆さんのサポートが合致し、8000人へのアンケートに響いたのだと思っています」と挨拶し、授賞式を締めくくった。

【受賞作品】
▽グランプリ=連続テレビ小説「半分、青い。」×岐阜県
▽準グランプリ=映画「万引き家族」×千葉県いすみ市
▽優秀賞/地域の変化部門=大河ドラマ「西郷どん」×鹿児島県
▽優秀賞/支持率部門=映画「坂道のアポロン」×長崎県佐世保市
▽優秀賞/撮影サポート部門=映画「8年越しの花嫁 奇跡の実話」×岡山県
▽優秀賞/行楽度部門=ドラマ「チア☆ダン」×福井県
▽審査員特別賞=映画「きらきら眼鏡」×千葉県船橋市
▽審査員特別賞=映画「恋のしずく」×広島県東広島市
▽監督賞=上田慎一郎監督(映画「カメラを止めるな!」)

公開情報 公式サイト:http://locationjapan.net/

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