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「ソローキンの見た桜」がロシアのオレンブルク国際映画祭で観客賞(2019.09.03)

3月22日から全国公開された「ソローキンの見た桜」(角川配給)が8月23日から28日までロシアで開催された「第12回オレンブルク国際映画祭」コンペティション部門で観客グランプリ特別賞を受賞した。

参加作品65本の中から観客の人気投票で1位となり、授賞式では原作者の田中和彦氏が金のライオン像のトロフィーを受け取り、「1904年にロシア兵捕虜収容所の第1号が松山にできました。兵士の傷を癒す道後温泉があるからです。あれから100年以上、今も松山市民がロシア兵墓地を大事に供養しているのは、それが日本の『真心』だからです。戦争中に生まれた友情や愛情がテーマになっていますが、この映画で本当に知ってほしいのは、そんな日本の真心です」とスピーチした。同映画祭では初の日本映画の受賞となり、井上監督は「ロシア国内の映画祭で選んでいただけたことは、映画に関わった全ての人々と松山の皆さんの思いが強く伝わったと解釈しています」とし、主演の阿部純子も「ロシアの方々にどのように届くだろうか、と思いを馳せていました。まさか、観客グランプリ特別賞というプレゼントまでいただくなんて!感謝の気持ちでいっぱいです」とコメントを寄せた。

(9月1日付 日刊興行通信より)

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