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トム・クルーズ、自らの危険なスタントで8台も廃車に!「アウトロー」来日記者会見(2013.01.09)

「ミッション:インポッシブル」シリーズに続き、トム・クルーズがかつてないほどの非情さとワイルドさを兼ね備えたアウトロー・ヒーロー“ジャック・リーチャー”シリーズに挑んだ「アウトロー」の来日記者会見が1月9日(水)に行われた。主演のトム・クルーズ、共演のロザムンド・パイク、そしてクリストファー・マッカリー監督が今年最初の来日ゲストとして華やかに登場。前日、羽田空港で約400人ものファンから出迎えを受けたことについてトムは「大変あたたかい歓迎を受けて嬉しかったよ」と笑顔で挨拶した。

95カ国で出版され、40言語に翻訳されている英国作家リー・チャイルドによる17冊にも及ぶベストセラー・ハードボイルド小説の映画化。元軍のエリート秘密捜査官で、今は家も仕事も、煩わしい人間関係さえも持たない流れ者のジャック・リーチャーが、銃乱射事件を発端に、幾多の敵と完全犯罪の謎と陰謀の核心に真っ向から立ち向かう。

トムは「まず、クリス(監督)の素晴らしい脚本があったからこの映画は完成した。『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』にクレジット表記されていないけど、あれはクリスが書いたものなんだよ」と暴露し、ジャック・リーチャーという役柄については「浪人のような精神を持ち、西部劇に出てくるような男。デジタル時代のアナログ人間といった感じで、ネットも使わず、公衆電話を使用し、知的で肉体的にも訓練されている。映画人間の僕としては、この役をやりたくてしょうがなかったんだ」と役柄に惚れ込んでいたことを明かした。

また、自ら全てこなしたというカー・スタントについても「カーチェイスのシーンはすごく難しかったよ。ロザムンドは妊娠していたしね」と語ると会場からは驚きの声があがり、「男の子が生まれたということで、おめでとう!」とロザムンドに語りかけ、会場は温かい拍手に包まれた。そして「昼間は第1ユニットでロザムンドも一緒に撮影して、危険なシーンは夜に撮るようにした。CGは全く使ってないし、観客が前のめりになってしまうような、生々しい男らしさを出そうと心がけたんだけど、ジャック自身があまり良いドライバーと言えないから、とても危険な運転になり、8台も廃車にしてしまったよ。残った1台は誕生日プレゼントにもらったんだけどね」と、その1台が大切な車になったことを明かした。

「ミッション:インポッシブル」の次回作も監督することがトムから明かされたマッカリー監督は、「ユージュアル・サスペクツ」や「ワルキューレ」の脚本家として知られており、今回の監督・脚色について「多くのファンがいる原作を映画化したわけだが、原作に忠実になり過ぎると良いものにならないと思い、まずはジャックというキャラクターを一番大切にしようと思った。作者のリー・チャイルドも映画やテレビに関係した仕事をしていた人なので、彼が書くトーンやユーモア、ビジュアルはとても映像化しやすかった。カメオ出演もしてくれて、ジャックが刑務所を出る時に彼の2大アイテムと言えるパスポートと歯ブラシを渡す人物がリーだよ」と明かし、トムは「まさにジャックにアイデンティティーを与える象徴的なシーンになったよね」と応じた。

また、昏睡状態となった銃乱射事件の容疑者の弁護士ヘレンを紅一点で演じたロザムンド・パイクは「トムとクリスという素晴らしいコレボレーションの中に入るのは恐れ多くもあり、直ぐにわかり合える2人の関係に追いつくよう、とにかく頑張ったわ。撮影前にも3人でコーヒーを飲みながら10回くらい脚本を読んで準備をしたの。ヘレンは自分をしっかり持った女性で、ジャックに『助けに来ないで』なんて言える女性。でもこれは『助けに来て』の裏返しなんだけど、ジャックと出会って、より良い弁護士になっていくの」と語ると、トムは「ヒッチコックがもし生きていたら、あらゆる映画に彼女を使ったと思うよ。グレース・ケリーのようで、彼のタイプの女性だと思うから。きっと先に彼女を使われてしまって悔しがっているんじゃないかな」と褒め称えた。

そしてトムは「観客をとにかく楽しませたい。ベストな映画を作ろうと、心踊る気持ちで取り組んだよ。映画作りは本当に素晴らしく、45時間ぶっ続けで仕事をしても楽しいと思えるんだ!」と映画への情熱をぶちまけた。

公開情報 パラマウント配給「アウトロー」は2013年2月1日(金)から丸の内ピカデリーほか全国公開
公式サイト:http://www.outlaw-movie.jp/

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