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第14回東京フィルメックス開催、今年のオープニング作品はジャ・ジャンクー監督の「A Touch of Sin(英題)」。(2013.09.27)

11月23日~12月1日、有楽町朝日ホールをメイン会場に開催される「第14回東京フィルメックス」のラインアップ発表会が9月26日に行われた。オープニング作品にはカンヌ国際映画祭で脚本賞を受賞したジャ・ジャンクー監督の「A Touch of Sin(英題)」が決定し、クロージング作品はカンヌ国際映画祭「ある視点」部門最優秀賞受賞のリティ・パニュ監督の「THE MISSING PICTURE(英題)」が上映される。

コンペティション部門の審査委員長は「微笑み絶やさず」が特別招待作品として上映される、イランのモフセン・マフマルバフ監督、審査員は女優の渡辺真起子、フランスのプロデューサーでユニフランス中国支局長イザベル・グラシャン氏、松田広子プロデューサー、中国のイン・リャン監督。また、昨年に引き続き、東京学生映画祭主催の「学生審査員賞」も実施される。なお、今年の各賞の発表は11月30日に行われる。

コンペティション部門はイスラエル、グルジア、カザフスタン、タイ、シンガポール、フィリピン、台湾、中国から1作品と様々な国の作品が並び、日本からは、東日本大震災を生き延びた一頭の馬がたどる数奇な運命を追った松林要樹監督のドキュメンタリー「祭の馬」、近松門左衛門の「曽根崎心中」を現代の東京に翻案した吉田光希監督の「トーキョービッチ,アイラブユー」がエントリーされている。10作品の中の3作品を、映画分野の人材育成事業「タレント・キャンパス・トーキョー」(前身プロジェクトのネクスト・マスターズ2010を含む)の修了生が監督・製作している。特別招待作品には、ファッション・デザイナー、アニエスベーとして有名なアニエス・トゥルブレの初監督作品「わたしの名前は・・・」、審査委員長 マフマルバフ監督のドキュメンタリー「微笑み絶やさず」、東京フィルメックスに馴染みの深いアモス・ギタイ監督の「アナ・アラビア」、ベルリン映画祭で3冠に輝いた「鉄くず拾いの物語」などが並ぶ。また、特集上映として、日本では上映の機会が少なかったジャン・グレミヨン監督の「愛慾」、「不思議なヴィクトル氏」、「高原の情熱」を上映するほか、生誕100年を迎える中村登監督の「我が家は楽し」、「土砂降り」、「夜の片鱗」の3作品を英語字幕付きのニュープリントで上映する。

今年は会場が有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ日劇(レイトショー)と有楽町マリオンに集中し、上映時間もかぶらないことから全作品鑑賞も可能。また、初の試みとして“限定早割”を実施し、平日昼間の上映回を対象とした1000円均一の前売券を11月3日~10日の1週間限定で販売する。

公開情報 公式サイト:http://www.filmex.net

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