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ムン・ソリと寺島しのぶが互いの演技に嫉妬!「第26回東京国際映画祭」コンペティション国際審査委員会見(2013.10.18)

10月17日(木)に開幕した「第26回東京国際映画祭」のコンペティション部門国際審査委員記者会見が、「キャプテン・フィリップス」主演のトム・ハンクスや安倍晋三総理大臣ら華やかなゲストが登場したグリーンカーペットイベントとオープニングセレモニーに引き続き行われ、審査委員長の審査委員長のチェン・カイコー(映画監督)、審査委員のムン・ソリ(女優)、クリス・ブラウン(プロデューサー)、クリス・ワイツ(映画監督/脚本家/プロデューサー)、寺島しのぶ(女優)の5名が登壇した。

「さらば、わが愛/覇王別姫」でカンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)と国際映画批評家連盟賞を獲得し、これまでにも各国の映画祭で審査員を務めてきたチェン・カイコー氏は「個人の独特の経験を感じさせる映画が観たい。私がデビュー作の『黄色い大地』を撮った時と同じように、若手は何のプレッシャーも無く、情熱を持って作品に飛び込んで行けると思う。新人にとっては何よりも勇気が大切。若いピュアな感性を作品に取り入れ、観客と分かち合えるような作品があるといいと思う」と新しい才能に期待を寄せた。
「モナリザ」「デイブレイカー」など数々の作品を手掛けてきたクリス・ブラウン氏は「審査委員に選ばれただけでなく、コリン・ファースとニコール・キッドマンが出演する新作『レイルウェイ 運命の旅路』も東京国際映画祭で紹介できるということで、ダブルで喜びを感じている」と自らのプロデュース作品について言及。

兄のポールと共に共同で脚本・監督を手掛けた「アバウト・ア・ボーイ」がアカデミー賞脚色賞にもノミネートされたクリス・ワイツ氏は「クリエイティビティに溢れ、インスピレーションを貰えるような作品、観終わって映画業界を何故こんなに自分が好きなのか呼び起こしてくれるような作品を求めている」とコメント。

また、日本と韓国を代表する女優として活躍している寺島しのぶとムン・ソリは「俳優としてどんな演技に感動する?」と問われると、ソリは「テクニックやその人を取り囲む環境など関係なく、演じる人の真心や誠意が伝わった時に一番感動する」と答え、寺島は「私が演じた方がいいと思える映画は、良い映画ではないと思う。役者を見ていて嫉妬する映画は素敵な映画なのかな。『オアシス』のムン・ソリさんには嫉妬しました」と笑って明かし、ソリも「私も寺島さんに嫉妬しております」と互いを称え合った。

また、審査委員を務めるにあたり、ソリは「沢山の素晴らしい作品を観て、幸せを持ち帰れたら。審査するというより、1人の観客として色々感じたい。どれだけ作家の思いが込められているかを感じさせる作品に好感が持てます」と語り、寺島は「女優としてレッドカーペットを歩いた方が気が楽なほど緊張しています。私の一票が意味を持つことを感じながら、世界からの素晴らしい映画が観られることを楽しみにしています」と真摯な面持ちで語った。

公開情報 公式サイト:http://tiff.yahoo.co.jp/2013/jp/

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