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東宝スタジオにゴジラの巨大壁画がお目見え!「GODZILLA」ギャレス・エドワーズ監督会見(2014.06.05)

1954年に第1作目の「ゴジラ」が産声をあげてから60年を迎える今年は、ハリウッドで製作された最新作「GODZILLA」も7月に公開されるという記念の年となり、「ゴジラ」シリーズ計28作品を製作してきた東宝スタジオに巨大な「ゴジラ」の壁画が完成。その落成式と「GODZILLA」のギャレス・エドワーズ監督、第1作目に主演した宝田明を迎えた記者会見が6月5日(木)に行われた。壁画のお披露目を前に、エドワーズ監督は「ここ、東宝スタジオはゴジラの故郷で、お招きいただき大変光栄。また、私に新しいゴジラを作る機会を与えていただいたことに感謝します。ゴジラが怪獣のキングだとしたら、宝田さんはゴジラ映画の王様です!」と感激の面持ちで挨拶し、宝田の「60周年ゴジラ復活!」の合図で迫力のゴジラが登場した。

日本に先駆けて5月16日から世界各国で公開された「GODZILLA」は、オープニング3日間の興収が北米で約95億円、全世界で約200億円というヒットスタートを切り、1998年に公開されたハリウッド版「GODZILLA」の興収を既に上回っている。東宝の市川南取締役は「前作はゴジラの姿が違ったりして批判もありましたが、今回はゴジラを心から愛するエドワーズ監督による、素晴らしいの一言に尽きる作品となっています」と太鼓判を押した。

宝田はニューヨークとダラスの劇場で2回鑑賞したそうで、「ゴジラが出現するのを、今か、今かと観客たちが待っていて、登場した途端『ワー!!』と拍手していているのを見て、ビックリしたし、こんなに世界中の人に愛されているのかと涙が出ました。ゴジラは破壊者ではなく、洋上で実験された原爆の被害者という思いを改めて感じました」と語り、「欲を言えば、もう少しゴジラを出してもらいたかった」とゴジラへの愛をにじませた。

エドワーズ監督も「私ももっとゴジラを登場させたかったんです。でも、私が昔から大好きな『ジョーズ』や『キングコング』、『ジュラシック・パーク』などは、敵が見えない恐怖が期待を高めているので、私も観客をじらして、出て来て初めて『ワー!!』となるのを狙いました。今は、CG技術で何でも見せられますが、あまり見せると観客も麻痺してしまうので」と明かした。

そして監督は「各国でヒットしていますが、日本でのヒットがなければ祝福できません。オリジナルに忠実に、日本の方々に受け入れられるよう作ってきたので、日本のシリーズに匹敵する作品になって欲しい。スタッフみんなでリストバンドを着けているのですが、日本での公開が旅の終着地なので、成功した際にこのリストバンドを外すつもりです」とヒット祈願した。なお、「ゴジラ」60周年記念プロジェクトの概要は次のとおり。



【「ゴジラ」60周年記念プロジェクト】

(1)「ゴジラ」60周年記念デジタルリマスター版公開
1954年11月3日に公開され、961万人の動員を記録した第1作を、最新技術を用いたデジタルリマスター版で6月7日から全国計75館で上映。ファーストラン、セカンドラン、各2週間限定興行となり、60年前の映画のリバイバルとしては、異例の大規模公開となる。

(2)「ゴジラ」シリーズ全29作品 60周年記念版 Blu‐ray発売
シリーズ全29作(1998年公開の「GODZILLA」を含む)の“60周年記念版 Blu‐ray”を発売。今回新たに16タイトルが初Blu‐ray化された。

(3)「ゴジラ」生誕60周年記念&「GODZILLA」公開記念イベント開催
・「G博 ゴジラ東京に現る」(7月20日~29日、渋谷ヒカリエで開催)
・「ゴジラの世界展 in 東京タワー~GODZILLA GENERATION~」(7月18日~8月31日、東京タワー3F タワーギャラリー/1F ウェルカムラウンジ)
・「高さ2メートル!立体GODZILLA像 日本各地で展示!!」(6月5日から順次、博多駅、TOHOシネマズ梅田、名古屋駅前ミッドランドスクエアで開催)

この他、「ゴジラのテーマ」など日本の映画音楽に偉大な足跡を残した作曲家・伊福部昭の生誕100周年と「ゴジラ」の生誕60周年を記念したコンサートの開催や、ビッグコミックオリジナルでゴジラを愛する漫画家たちが集まり「ゴジラ増刊号」を7月10日に発売するなど、様々な形で記念イヤーを盛り上げていく。

公開情報 東宝配給「GODZILLA」は2014年7月25日(金)から全国公開
公式サイト:http://www.godzilla-movie.jp/

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