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中谷美紀、映画を愛する者として貢献したい!!「第27回東京国際映画祭」ラインナップ発表会!(2014.09.30)

10月23日から31日まで六本木ヒルズをメイン会場に開催される「第27回東京国際映画祭」のラインナップ発表会が9月30日(火)に行われた。既に発表されているオープニング作品&クロージング作品の『ベイマックス』と『寄生獣』の他、コンペティションには世界各国から応募された選りすぐりの15作品が上映され、特別招待作品もドルフ・ラングレンの来日が決定している『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』や、松田龍平、遠藤憲一らが出演していることでも話題のインドネシア映画『ザ・レイド GOKUDO』など、アニメも含む19作品が上映される。

ディレクター・ジェネラルとして2年目を迎える椎名保氏は「映画ファンにとっては待ち遠しい映画祭ですが、一般の方にはまだまだ名前も浸透していないという思いがあります。今年は日頃あまり映画に関心のない方も、六本木にいれば何かやっているな、楽しそうだなと思ってもらえるようなイベントを行いますので、一緒に映画祭を楽しんでいただきたいです」と挨拶。また本年度から、比類なき感性でサムライのごとく、常に時代を切り開く革新的な映画を世界へ発信し続けてきた映画人の功績を称える「SAMURAI(サムライ)賞」が新設され、記念すべき第1回は、北野武監督とティム・バートン監督に贈られることが発表された。

本年度のフェスティバル・ミューズを務める中谷美紀も登壇し「この映画祭を一人の映画人として、一人の映画ファンとして楽しんで参加させていただきたいです。映画を愛する者として、この日本を、東京を愛する者として何か貢献できればと思います」と意気込みを語った。本映画祭の思い出を聞かれると「一番印象に残っているのは、19歳の時に初主演した「BeRLiN」という映画を特別招待作品として上映していただけたことです。いつかはコンペティション作品を持ってカーペットを歩くというのが夢です」と新たな目標も掲げた。

コンペティションに出品される唯一の日本映画「紙の月」の吉田大八監督も登壇し「主演の宮沢りえさんは7年ぶりの映画ということで、彼女の持っている全てをこの作品のために出し尽くしてくれました。私の想像を超えた表情を毎日、目の当たりにしていました」と絶賛し、「賞ごとは嫌いじゃないので、映画祭をすごく楽しめそうでワクワクしています。この映画を見た人と話をしたいですし、僕も誰かの映画を見て話をしたいです」と映画祭への期待を語った。

今年のコンペティション出品作品の傾向として、プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏は「一言でまとめると“明日をどう生きるか”というテーマが通底しています。変わり行く社会の中、様々な状況下で追い詰められた人々がいかに次に進むか、どうやって打破していくか、そこに注目していただきたいと思います」と明かした。また、特別招待作品について事務局長の都島信成氏は「例年以上に多様性があり、幅広い作品が集まったなと感じています。オープニングのカーペット以外でも、連日いろんなゲストの方々がいらっしゃいますので是非ご期待ください」と意気込んだ。

なお本年の国際審査委員長は、現在公開中の「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」で監督と脚本を手掛けるジェームズ・ガンが務め、映画監督のイ・ジェハン、ロバート・ルケティック、エリック・クー、キャスティング・ディレクターのデビー・マクウィリアムズ、そして日本からは芸人で映画監督の品川ヒロシが審査員を務める。

また今年から、アジアの映画を様々な切り口で特集として紹介していく、国際交流基金アジアセンターpresents「CROSSCUT ASIA」部門を立ち上げ、第1回目となる今年は“魅惑のタイ”と題し8作品を上映する。その他映画祭を盛り上げるイベントとして、アニメーション企画“庵野秀明の世界”では庵野監督の自主制作時代作品を含む約50作品の特集上映、 “ピクミン meets東京国際映画祭”では、ドワンゴ代表取締役会長の川上量生とゲームプロデューサー・宮本茂のスペシャル対談、有名シェフたちによる映画をイメージした特別メニューを味わえる“東京映画食堂”など、様々なイベントが行われる予定となっている。

開催情報 2014年10月23日(火)〜10月31日(火)、六本木ヒルズをメイン会場に開催
公式サイト:http://2014.tiff-jp.net/ja/

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