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妻夫木聡、夜な夜な公園で野球の練習!?「バンクーバーの朝日」完成報告会見(2014.10.15)

第33回バンクーバー国際映画祭にて、最も観客から支持を得た作品に贈られる“観客賞”を受賞した「バンクーバーの朝日」の完成報告会見が10月15日(水)に行われ、主演の妻夫木聡をはじめ、亀梨和也、勝地涼、上地雄輔、池松壮亮、高畑充希、宮崎あおい、石井裕也監督が登壇した。亀梨、石井監督と共に同映画祭に出席した妻夫木は「実際に映画を鑑賞された現地の方達の反応を見て、この物語を受け入れてくれたんだなと思えました。心底この作品をやって良かったなと思ったし、それを通り越して生きていて良かったなと感じる一時でした。」と挨拶した。

1900年代初頭、新天地を夢見てカナダへ渡った日本人を待ち受けていたのは、差別、過酷な肉体労働、貧困といった厳しい現実だった。そんな中、日本人街に生まれた野球チーム「バンクーバー朝日」は、夢も希望も持てなかった人々にとって一条の光となっていく。戦前カナダに実在した伝説のチームの栄光と奇跡の記録が描かれる。

受賞の感想を聞かれ石井監督は「日本映画として海外を舞台とする映画を作る事は1つの挑戦でもありましたが、バンクーバー国際映画祭で観客賞を受賞したことで、僕たちの努力が報われたと思えました」と喜びを語り、「戦前の日系カナダ人の話ではありますが、現代の日本人に限らず、海外の人たちの心の奥底にも響くような作品をつくりたいと思いましたし、そうしなければならないなという気持ちもありました」と本作への思いを述べた。小学校1年生から野球経験のある亀梨は「撮影中も朝はまずみんな集ってランニング、ストレッチ、キャッチボールをして、チームとしてやっていました。監督も正確にボールがいかないとOKを出さなくて、非常に野球と真摯に向き合って撮影させていただきました」と現場での姿を明かした。

「舟を編む」以来、2度目の石井組となる宮崎は「また石井組に参加させていただけたことはすごく光栄でしたし、監督が楽しそうに演出される姿を見られて嬉しかったです」と挨拶。石井組初参加の高畑は「現場にいる全員が絶対良い映画にするぞという熱意に溢れていて、その1人として居られることがめちゃくちゃ幸せな撮影期間でした」と笑みを浮かべた。

小中高で野球経験もあり、共演者からもその技術が評判の池松は「どんどん良いチームになっていく過程がすごく面白くて、恵まれていたなと思います」と謙虚に挨拶。普段から草野球をやっているという勝地は「この時代の辛さや苦しみを表現できないのではという不安はありましたが、みんなで目と目を合わせて芝居や野球をしていく中で感じて行けたらいいなと思い、演じていました」と役作りへの難しさを吐露するも、「打ち上げの前にも(撮影場所だった)足利のクラブチームと野球の試合をして大敗しました」と、撮影以外でも野球を楽しんでいた様子。メジャーリーガーの松坂大輔とバッテリーを組んだ経験もある上地も「みんなでご飯行ったり、お酒飲んだり、サウナ行ったり、岩盤浴行ったり、また飲んだり・・・そんな日々でした。この現場にいればいるほど楽しくて、この組で良かったなと思いました」とチーム・バンクーバー朝日の仲の良さを明かした。そんな中、ほとんど野球経験のない妻夫木は「(クランクイン前から) 1人で練習していましたし、夜な夜な公園へ繰り出し壁にボールを当てながら捕球するという練習を2時間くらいやっていました。撮影中に鼻血が出た事もありましたし・・・」と影の努力を明かし、亀梨も「そもそも硬式ボールで野球をすること自体めちゃくちゃ恐いことで、初めから硬式での練習は大変でしたね」と妻夫木を労った。怪我をしながらの撮影に妻夫木は「気持ちは朝日軍だけど、体は33歳でした・・・」と苦笑いを浮かべた。

また本作は今後も、第34回ハワイ国際映画祭、第15回サンディエゴアジアン映画祭、第51回台北金馬映画祭、シドニー日本映画への出品が決まっており、さらなる受賞も期待される。

公開情報 東宝配給「バンクーバーの朝日」は2014年12月20日(土)全国公開
公式サイト:http://www.vancouver-asahi.jp/

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