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深津絵里、パックリ割れる自分の顔に満足気!?「寄生獣」完成報告会見(2014.10.30)

「永遠の0」や「STAND BY ME ドラえもん」の大ヒットが記憶に新しい山崎貴監督が、世界中に熱狂的ファンを持つ岩明均の伝説的コミックを実写映画化した2部作の前編「寄生獣」の完成報告会見が10月30日(木)に行われ、監督をはじめ出演の染谷将太、深津絵里、橋本愛、東出昌大が登壇した。主題歌は、山崎監督の熱烈なオファーを受け、BUMP OF CHICKENが書き下ろした「パレード」に決定したことも発表され、監督は「ヒリヒリした生々しい映画で、バンプもそういった部分を持っているバンドなので、映画に寄り沿いつつも別の方面から照射してくれると思い、お願いしました」と明かした。

ある日、人間に寄生し、人間に擬態し、人間を捕食する新種の寄生生物“パラサイト”が出現。高校生の泉新一は、脳は奪われなかったものの、そのまま右手に“ミギー”として寄生されてしまい、“パラサイト”との奇妙な友情と戦いが始まる。本作は「第27回東京国際映画祭」のクロージング作品として上映され、「完結編」は来年4月25日に公開される。

VFXの仕事を始めた当初から映画化を熱望していたという山崎監督は「アメリカに嫁に行ってしまったと聞いて、向こうならVFXもすごいだろうし、幸せに暮らすだろうと思っていたのですが、待てど暮らせど映画化されず、日本に戻って来るらしいと聞いて、出来ればうちに嫁に来て欲しいと思っていました。激しい争奪戦を経て自分のところに来てくれて嬉しくもあり、きちんとやらなければというプレッシャーもありました。映像技術も進歩し、映画にとっても今、映像化できたのは本当に良かったと思います」と感慨深げ。

パラサイトに右手を食われてしまう主人公、泉新一を演じた染谷は「山崎監督が映画化すると聞いて、すごいな!楽しみだな!と人ごとのように思っていたので、自分に話が来てビックリしました。完成作を観て、素直に楽しめたし、あっという間に終わってしまって、早く完結編を見せろよ!という気持ちになりました。エンターテイメントでありながら、根底に流れるテーマはしっかりと残っていて、どんどん壮大になっていくので、完結編も楽しみです」と明かした。

人間社会に溶け込むパラサイト、田宮良子を演じた深津は、自身の顔がCGによってパックリ割れることに抵抗は無かったと明かし、「もっと割れろ!と欲が出てきました」と余裕の表情。すかさず監督に「完結編ではもっとすごいことになりますよ!」と語りかけられると、「映像でしかできないことなので、楽しかったです。本当に気持ち悪いし、意外と似合っているのではないかと自画自賛しています」と奇妙な役柄を楽しんでいた様子。

同じくパラサイトであり、新一のクラスに転入してくる島田秀雄を演じた東出は、気持ちの悪い笑顔の練習をひたすらしていたようで、「染谷君に『気持ち悪かったよ』と言われて嬉しかったし、おいしかったです(笑)。『ヤア』『ヤア』とずっと部屋で練習していました」とこれまた奇妙な役作りに没頭していた様子。

また、新一のクラスメイト、村野里美を演じた橋本は映像を観た感想として「寄生生物との戦いのシーンは、こんなことをやっていたんだ!と興奮しました。観終わって直ぐに感想を言い合ったり、興奮を分かち合ったりしたいと思える映画になっています」と語り、監督も「微妙な映画だと言われなくて良かったです」と胸をなでおろしていた。

阿部サダヲ演じる“ミギー”との共演について染谷は「モーションキャプチャーで撮った魅力的な阿部さんのミギーを失わないようにしようと思いました。撮影現場には居ないので、パントマイムに近い状態ですが、ミギーが動くことによる相乗効果みたいなのものが出せればと思いました。完結編の最後の方の撮影で『ミギーが見えた気がする!』と監督に言ったら、『おまえ、頭大丈夫か?!』って言われました・・・。まっ、見えてはいないんですけどね。見えたくらいのやり取りができたんです」とCGを越えた演技に自信をのぞかせた。

公開情報 東宝配給「寄生獣」は2014年11月29日(土)全国公開
公式サイト:http://kiseiju.com/

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