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樋口真嗣監督が「ネタバレ前に一刻も早く観て」と訴え!「シン・ウルトラマン」完成報告会(2022.05.02)

ウルトラマン55周年記念作品として、庵野秀明企画・脚本、樋口真嗣監督のタッグで公開される空想特撮映画「シン・ウルトラマン」の完成報告会が5月2日(月)に行われ、主人公の【ウルトラマンになる男・神永新二】を演じた斎藤工をはじめ、長澤まさみ、西島秀俊、樋口真嗣監督が登壇した。今日、初めて完成した作品を観たという斎藤は「3年前に撮影しましたが、ポストプロダクションの偉大さを感じました。仕上げに取り掛かった多くのスタッフに敬意を表したいです」と想像を超える作品となったことを明かした。

昭和41年(1996年)の放送開始以来、海外でも100を超える地域で放送され、今もなお根強い人気を誇る日本を代表するキャラクター「ウルトラマン」。次々と巨大不明生物【禍威獣(カイジュウ)】が現れることが日常となった日本で、政府はスペシャリストを集結した【禍威獣特設対策室専従班】通称【禍特対(カトクタイ)】を設立。禍威獣の危機が迫る中、大気圏外から突如、銀色の巨人が現れ、報告書に書かれていたのは、【ウルトラマン(仮称)、正体不明】だった。なお、米津玄師が主題歌「M 八七」を書き下ろしたことも先日発表され、話題を呼んでいる。

斎藤は「撮影が始まって、その後、世の中が一変してしまいましたが、樋口さん、庵野さんの想いを込めるには、この期間が必要だったと思う。いち映画ファン、関係者として、今完成したこと、そして来週公開されることに必然性を感じています」とし、長澤も「友達や仕事仲間から『いつ公開するの?』とずっと聞かれていたので、やっと皆さんにお届けできます」と笑顔を見せ、西島も「先ほど観て、創造を遥かに越える凄い傑作ができたと興奮しています。早く皆さんにも観ていただいて、この興奮を共有したいです」と明かした。

脚本を呼んだ時の印象について斎藤は「『シン・ゴジラ』の時もそうだったのですが、あまりの活字の量で、僕ごときが理解できない!と一度閉じました(笑)。そして製作陣に委ねようと切り替えました。社外秘として守り、公開のタイミングで皆さんに届ける魔法の辞典のようでした」と明かし、西島も「情報の多さに圧倒されて、資料も読み込みましたが、人間ドラマを真正面から描こうとしていると感じました。全身全霊で立ち向かわなければ!という覚悟を持ちました」と語った。

撮影時のエピソードを聞かれると、西島は「カメラが何台あったっけ?」と思い返し、長澤が「17台です」と答えると、「記録さんがどう記録していたのかもわからないくらいで、凄い人たちが結集して、このシーンはこの角度から撮りたいとか、(メインの)Aカメ、Bカメが退く瞬間もあって」と語り、キャスト自身もカメラを回したそうで、「回しながら演じましたね」(長澤)、「初めてのことでした」(斎藤)、「難しかったですよね。でもスタッフさんの『こう持ってくれたらいい』という言葉を信じてやったから、上手くいったのかも」(長澤)と明かした。

そんなやりとりに樋口監督は「材料は多いほど良いので・・・。でも、お芝居の環境を奪ってしまっていたんですね」と申し訳なさそうにし、キャスト陣からは「楽しかったです!」「いい経験になりました」とフォローされ、「演じる人の目線で撮るとこうなるのか!と大収穫になりました。よーく見ると、奥にカメラマンが映ってしまっていたりして、大変でしたけれど、視点が多いと見え方も違ってくるので、いいんですよ!」と力説した。

また、監督は「夢が現実になったくらい、お願いしたいキャストの皆さんが『やりましょう!』と言って下さいました。ウルトラマンをどう受け入れるかという話なので・・・」と思わずネタバレになりそうな雰囲気に司会者がストップをかける場面も。気を取り直し、「本当にこんな恵まれた環境で、粘り強く作ることができて、感謝しかありません。是非、皆さんに観ていただきたい映画ですし、早く観にいかないと、うかつな奴からネタバレされるので、一刻も早く観て下さい!」と訴えた。

そして西島は「子供の頃、テレビで観ていた人たちはもちろん、今の子供たちの記憶にも残る凄い作品。今また観られるなら、もう一回観たいですよ!」とし、長澤は「カトクタイの絆や立ち向かう姿に勇気づけられ、同じような想いになれると思う」とアピール。最後に斎藤は「人間と自然の距離ですとか、他者を想う気持ちとか、今の時代に本当に必要なものが詰まっています。僕も劇場で何度も観て、自分の一部にしたいですし、そこから何かが生まれることを期待しています。来週公開ですので、よろしくお願いします」と締めくくった。

公開情報 東宝配給「シン・ウルトラマン」は2022年5月13日(金)から全国公開
公式サイト:https://shin-ultraman.jp/

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