2006年1月から｢週刊ヤングジャンプ｣で連載が開始され、単行本65巻、累計発行部数9000万部を誇る原泰久による人気コミックの映画化第2弾｢キングダム2 遥かなる大地へ｣の完成報告会が6月14日（火）に行われた。主演の山崎賢人をはじめ、橋本環奈、清野菜名、岡山天音、三浦貴大、濱津隆之、豊川悦司、大沢たかお、そして佐藤信介監督が登壇した。前作に続き主人公・信を演じる山崎は｢全身全霊で演じた1作目が皆さんに愛されたからこそ、続編が作れることになり感謝しています。成長した信をお見せしようと頑張ったので、早く皆さんに観ていただきたいです！｣と挨拶した。

紀元前の中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く戦災孤児の少年・信と、中華統一を目指す若き王・エイセイ(後の秦の始皇帝）の姿を描く。2019年に公開された1作目は、興収57.3億円を突破し、同年公開の邦画実写でNo.1を獲得した。続編を望むファンの熱意に後押しされ、プロジェクトを再始動した矢先にコロナ禍となったが、厳戒態勢の中、2020年6月から日本各地や中国で撮影を行い、2021年10月にクランクアップを迎えた。主題歌にはMr.Childrenが書き下ろした｢生きろ｣が起用されている。

河了貂役を引き続き演じる橋本は｢私は撮影が直ぐに終わってしまったんですが、実写化不可能とされている役を誰が演じるのか、お客さんと同じ目線で楽しみにしながら現場にいさせていただきました｣と語り、新たに登場するキョウカイ役に挑んだ清野は｢人気のキャラクターなので、原作ファンが思うキョウカイを超えられるかプレッシャーもあったのですが、すごくチームワークの良い皆さんの仲間に入れていただくことが出来て、新しい風を吹かせられるよう、全力で撮影を頑張りました｣と明かした。

信と共に“最弱の伍（五人組）”を組むことになる尾平役の岡山は｢1の公開時は周りの人たちがみんな『キングダムが面白い！熱い作品だ！』と話していて、僕も観客として楽しんだので、気合を入れて撮影に臨みました｣とし、尾平の弟・尾到役の三浦も｢実写化でこんなに面白くなるんだ！と1の時に感動したので、まさか僕もその世界に入れるとは思いませんでした｣と感激の様子。頼りない伍長・澤圭役の濱津は｢人気作品なので、オファーをいただき、想定外過ぎて、実感として体に馴染ませるのに時間がかかりました｣と笑った。

大将軍・ヒョウコウを演じた豊川は｢素晴らしい作品で、絶対続編があるだろうとは思っていましたが、まさか?公将軍という大切な役をいただけるとは思わず、大沢さんが完璧な王騎を演じられているので、それにどこまで迫れるか挑戦しました｣とし、前作に続き王騎役の大沢は｢まずは1作目を沢山の方に観ていただけたことに感謝します。前回20キロ増量して、一回休んでいたので、また戻さないといけないのか？とは思いましたが、迫力のサウンドと映像を劇場で、生で体感していただきたいと思います｣と語った。

再びメガホンをとった佐藤監督は｢1の撮影時は『また続編が作れたらいいね』と話していて、公開時の挨拶で『次は蛇甘平原を撮りたい』と夢を語っていたのですが、映像化するにはどうすればいいか？と思いつつも、出来るんじゃないか！？とも強く思っていました。苦労はありましたが、スタッフ、キャストと共にその夢を叶えることが出来て感無量です。1カ月後には皆さんに観ていただけることが本当に嬉しい｣と熱い思いを吐露した。原作者の原氏からも｢何より蛇甘平原のスケール感に圧倒されました！｣と太鼓判を押されている。

山崎は｢原先生が今回、映画オリジナルのシーンを考えて下さって、キョウカイとの場面を絵コンテで描いて下さり、その熱量を見て気合が入って、めちゃくちゃいいシーンになりました｣と明かし、清野も｢キョウカイは背負っている背景が複雑で、とにかくそれを大事にして挑もうと思っていました。先生が喜んで下さって、一生懸命演じて良かった！｣と笑顔を見せた。橋本は｢映像を観て、さらにスケールアップしたのがわかって、1作目を楽しんで下さった方がどれだけ期待しても、その期待をさらに超えてくると思います！｣と興奮気味に明かした。

佐藤監督は｢今はいろんな形で映像を観ることができますが、映画館のスクリーンが最大なので、そこで観てもらうことを一番に考えて作りました｣とし、山崎も｢頑張って生きようと思える、ものすごいパワー溢れる作品になっているので、この夏、日本中を巻き込んで、一緒に熱くなれたらと思っています。是非、スクリーンに観にきてください！｣と締めくくった。